マスメディアは殆どの場合広告収入で成り立っています。なので番組制作も広い意味では広告業と言えるでしょう。私も番組制作や統括を経験する中でたくさんのことを学ばせてもらいました。

現在は塾を切り盛りしていますが、チラシ制作や看板、はたまたポスティングやパフォーマンス広告など一人でできてしまうので経費的に大きなアドバンテージになっています。

しかし、今年の夏休み前の新聞折り込みを最後に広告は行っていません。私の心の中に違和感を感じていたからです。思う反応が出なかったことで深いところで悩み続けていました。しかし今となってはこれも良い経験だったかも知れません。

広告業は視聴率、聴取率、反応率などの数字で評価されます。これまでの私の経験から、数字ねらい的な制作を行ってきたように思い出しました。好感度が良くても実際に塾に足を運んで触れて貰わなければ次に進めません。なので考え方を変えることにしました。

大手塾のような教材を揃えたり、独自の評価を出したりできません。しかし、私にしかできないこともあります。生身の人間は機械のようにいきません。一人一人をしっかり見つめて、どのように学びを通して人生と向き合っていくのかこそがもっとも大切なことだと思います。

全ての人に向けて発信するより、私のスタンスと近い人に向けた制作に切り替えようと思います。広告というよりはお見合いの資料づくりに近いイメージです。

できることなら一生つき合っていきたいし、私を成長させてくれる大事な私の先生でもある生徒たちとの出会いです。

広告業の制作担当からの脱皮ができる時期のように感じています。