精神障害を持つ仲間が集う場所に時々顔を出すようになって気づいたことがあります。

彼らは皆、優しい心と鋭すぎる感性を有しています。コミュニケーションが上手くとれないのは鋭すぎてケアすることが多すぎるからなのでしょう。一瞬の間に心の中を読み解かれてしまうのでやはり互いにコミュニケーションは取りづらくなってしまうのは仕方ありません。だれしも心の裏表はあります。他人の心の裏が読めてしまえばなかなか人を信用しづらくなります。そこで悪人にでもなりきれれば良いのかも知れませんが、心の優しさがそれを邪魔し自分一人で苦しい思いをするのでしょう。

ある意味での特殊能力が己を苦しめる、これは精神障害に限ったことではないかも知れません。異質なものを排除しようとする社会が人間自身の心を狭めているように思います。