日本人の数学嫌いが問題視されてどれほどの時間がたつでしょう?一方で科学の分野での日本人の功績ははかり知れません。昨日もノーベル賞に3人の物理学者が選ばれました。いったいどういうことでしょう?
私の塾に限ったことかも知れませんが、全て計算を得意としています。しかしながら数学を得意とするものは残念ながら稀です。結果的に算数から数学への切替についていけてないように感じます。
計算が苦手なことが数学嫌いの主な原因だと考えられてきました。しかし、私はそうは思えません。数学は論論理的に考える力を養う学問です。数学的思考が備われば国語まで理解することが可能です。
「証明問題が解けることが中学数学の目的」このように生徒たちに諭しています。証明問題を苦手とする子供は多くいるようです。やはり考える力が備わっていないのでしょう。例えば「サッカー日本代表が強くなる方法を証明せよ。」と言うとそれぞれに意見を述べます。彼らは考える力が無いわけではありません。論理的思考になれていないだけです。
日本の小学生の算数は世界有数と言われますが、結果的に多くの数学離れを引き起こしています。多少の学力低下を覚悟してでも数学的思考を備える小学教育に切り替えた方が後々にいきると思うのは私だけでしょうか?