日に日にホテル、百貨店などでの食品表示偽装、あなたはどう感じますか?

ブライダル業界に長くいた私は京阪神でおそらく50を越えるホテル、レストランの裏側を見てきましたが、やれやれ、といった面もちで静観する次第です。

昭和の経済成長著しい頃、ホテルは私たち一般の民が足を踏み入れるところではありませんでした。一流の客を満足させる一流のサービスが一流の値段で提供されていたのでしょう。ホテルと顧客も信頼関係で結びつき、互いにステイタスを高めていたように思います。

一流の客のステイタスを満足させるには値段が安い方が信頼されにくかったこともあるでしょう。そんな時代に偽装など行われる背景が見あたるでしょうか?何かトラブルがあっても、自分自身のステイタスを守るため、事を荒立てない客が多かったように推測されますし、日頃からの信頼関係も強かったのではないでしょうか?

他方、現代に目を向けてみれば、ホテルは一般の客が少し背伸びをすれば親しめる場所に変貌しました。これは社会にとって歓迎されることであると、個人的には感じます。しかし、過去の時代のような信頼関係はそこにあるでしょうか?

ホテルを値段のみで判断し競争を激化させたのは情報化社会です。もはや一流といえない客ばかりが行き来する空間では揚げ足取りのクレーマーのような客さえ目に付きます。サービスの質を落として値下げ合戦に明け暮れるホテルもいったいどんな空間を築こうとしているのか皆目見当がつきません。

失礼を承知で述べますが、今回の一件、偽装した方も、被害者ぶって吠える人たちも、どっちもどっちです。それ以上にそれを飯のタネにしているメディアにはうんざりする以上のものは何もないですが…



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