一応蘇州で立ち上げているブログとして、「商業街小姐殺人事件」
の詳細が分かってきたので、ここにお伝えしようと思います。
すでに、日本人向け中国ニュースや、中国のローカルニュースでも
取り上げられていますので、念のため。
7月3日8時半ごろ、蘇州市新区商業街の「ピアノ」という日式クラブで、
日本人男性が、中国人小姐を刺し殺すという事件が発生しました。
被害者は、6箇所に傷を受けていると言われており、病院に
運ばれたが既に死亡していたようです。
容疑者は、星野亮二容疑者、34歳、パッケージ会社に勤務して
いました。住まいは蘇州の都市花園というところで、中国に来て
10年という長い滞在で中国語は相当に堪能であったと
言われています。
動機はメディア発表によると「愛情のもつれと金銭のトラブル」と
いう中国駐在員なら多少なりとも考えさせられるものでした。
すでに日本領事館などにも連絡はされており、領事が本人と
面会したと言われております。
ここからは、正式な発表内容ではありません。情報の内容には
責任を持ちますが、信憑性には筆者は責任をもてません
のであしからず。
彼は小姐にかなりのお金を渡していたというのは間違いないと
思われます。その額は、一説には50万元、30万元という私なら
絶対に出さない高額なものからたったの数千元であったと
いう説もありますが、数千元ということはないと私は思います。
そして、ここは1つの大きなポイントですが、彼は現採(現地採用)
なのです。これは間違いないようです。現地採用というには、
そのままの意味で、中国で採用され、基本的にRMBだけで
給料を受け取っている人で、私は違います。私は駐在員で
あって、日本で採用され入社し、日本の会社から派遣されて
きた人間です。
現採と駐在員では、一般的にその給料は非常に大きな開きが
あります。中には6千元程度(約9万円)の人もいます。中国と
いう大地に魅了され、駐在員の任を解かれても中国に残る人、
留学生から卒業して、そのままこちらに就職する人などが
主なパターンですね。
一方の駐在員は、海外危険地手当てや家族を日本において
きている場合は家族手当など、会社の福祉程度によりますが、
一般には日本人の平均給与よりかなり多くの給料がもらえる
のです。
なので、もし現採の容疑者(給料がいくらか知りませんが
高いはずはない)が30万元程度の金を小姐に貢いでいたと
すれば、これは大変な出費で、うわさに過ぎませんが、
借金をしてまで小姐に払っていたらしいです。
彼は真剣に結婚を考えていたが、小姐にはその気はなく、
単に騙してお金を貢がせていたと言われており、
ほぼ真実だと思います。
小姐には旦那と子供がいたという噂の真相は私も分かりません。
地元ニュースでは恋人がいたといわれていますが、
この信憑性は怪しいです。
というのもこの小姐、クラブに勤務して半年となっておりましたが、
実際にはもっと長く、店ではチーママをしていました。日本語も
堪能で、とても半年でたどり着けるレベルではないと言われて
います。
お昼に、容疑者と小姐はケンカをしていたと言われており、
いつも、ケンカばかりしては、夜になるとなだめられて、店に
来てまたお金を落としていくということを繰り返していたようです。
完全に頭から丸かじりされていたようです。
今回はそれが極めて行き過ぎた例であると思います。しかしこれに
近い事は私自身もありますし、周りを見れば本当にいっぱい
あります。数万元を渡したという話は、私が知っているだけもで
4~5件では収まりません。
もう1つは10年という滞在期間です。長すぎますね。これは
はっきり言って会社の管理責任だと思います。便利な
現採だからといってほったらかしにしていたのではないで
しょうか?ここは非常に残念な部分です。
中国で仕事をすると言う事は、基本的に中国人の上に立ち、
リーダーとなります。私もこちらで使用できる権限は日本の
比ではありません。
そのため、日本に帰ると会社規則の多さと上司の多さで
仕事が出来なくなる人が多いと言われております。
3年以上中国にいて帰ると1年はリハビリが必要とさえ
言われています。
現採は低コストで長期間滞在できるので便利ですが、
そのあり方を少し考えなければならないと思いました。