KTVで知り合ったミンミンという小姐と、商業街近郊でご飯を
食べる事にしました。
この子はあの後、商業街で日カラの仕事に戻ると言って
いましたが、まだ行っていませんでした。たまにKTVに行って
稼いでいるものの積極的には行かず、「あんなところ大嫌い!」と
言っていました。その事自体に嘘はないと思いますが、これは
私に対するアピールでもあると思いました。KTV嬢という仕事は
中国では風俗嬢と同じで、家族、友人にも話すことは出来ない
仕事です。日式クラブも大同小異ですけどね。
さて、KTVで初めて会ってから10日ほど経過していたので、
少し顔がうる覚えでした。待ち合わせ場所にはいつものごとく
5分前に着き、彼女を待っていると、電話がかかってきて、
その後すぐにやってきました。
一目見て「おっ!」と思いました。KTVで見たときよりも
可愛く見えました。KTVの室内は暗いので、明るいところに
出てびっくりというパターンの方が多いのですが、この子は
例外ですね。髪を少し赤めに染めておしゃれしていました。
だから良く見えたのかもしれません。
近くの私のお気に入りの中華料理屋さんでご飯を一緒に
食べました。この日は川えびの踊り食いというのを食べました。
これは、ガラスのボールに白酒、調味料を入れ、その中に
川えびを生きたまま入れるというもので、料理が来てすぐに
ふたを開けると川えびがまだ生きているので跳ね回って
卓上が大惨事となり、食べられません。しばらくそのまま
置いておくと、アルコールのせいで死んでいくので、その後、
えびを生食で食べると言うものです。
私がこの料理が好きだと言うと、「じゃ、今度家で作ってみるね」
と言ってくれました。
食事中の会話もそれなりにいい感じだし、良い感じの子だなと
思いました。
食事が終わって、近くに公園を散歩しました。まだ4月だった
ので、少し肌寒く、そのせいもあって、手をつないだり、肩を
組んで歩いたりと、密着度はだいぶ高いものでした。
この時に「例の」小姐の過去を少し聞きました。以前から
言っている通り、KTV小姐や日式クラブで働く小姐には
不幸な過去を持つ小姐が多いです。この子の場合は、
両親が小さい時に分かれたんだそうです。その後は相当に
貧しい暮らしをしていたようです。私も×1の人間なので、
今回の話はちょっと胸にさくっと刺さるものがありました。
公園を一通り回ったので、もう帰ろうかなと思ったのですが、
「タクシーで送ってってよ」というので、「じゃ、君のうちを
少し見せてよ」と言うと、「うん、いいよ」とこれまたあっさり
OKが出たので、彼女の部屋に行くことになりました。
中国では小姐の部屋に行く事は、難しい事ではありません。
少し好意を持ってくれれば大体OKです。
若い中国人が1人で住んでいるケースは極めて稀で、1つの
部屋を共同で借りて、キッチン、バスなどは共有しつつ、
個々に部屋をもっているというのが一般的です。彼女も
例外ではない訳で、友人と一緒に住んでいました。その友人も
男を部屋に呼んでいるようで、話し声が聞こえました。
彼女の部屋は6畳ぐらいの普通の部屋でしたが、清潔に
保たれていて、白が好きなのか、ほとんどのものが白を
基調してまとまっており、感じの良い部屋でした。
しかしこの部屋は少し驚きの仕掛けがありました。部屋の一辺に
大き目の木彫のクローゼットがあり、その扉の一つを開けると、
なんとそこに通路が出現したのです。まるで忍者屋敷の
秘密通路のようです。その奥に入っていってさらにびっくりしました。
その奥に小部屋があり、そこにキッチンがあったのです。
さらにその横にはトイレ、シャワーブースまでありました。家の中に
入って彼女の部屋に行くまでは全然見えないようになって
います。まさに隠し部屋です。
彼女の家は、そういう意味では少し高級な部類なのだと
思います。生活するための施設のほとんどを自分専用で
使えるということです。狭いですけど、まあ、若い小姐が
一人で住むには十分です。
この日は作愛しようとかそういう意識はなかったので、
部屋で一通りまったりしてから、帰って来ました。タクシーに
乗る場所まで送ってきてくれて、私がタクシーに乗って
走り出すまで見送ってくれました。こういう所を意外に細かく
見る私です。この子は、この時点では彼女候補の一番手に
なっていました。
しかしこの後、小芳との仲が事の外順調に進んでしまい、
この子の扱いはずいぶんと可哀想なものになってしまいました。