正直に彼女がいることをメールで伝えたわけですが、そうすると

ユエンユエンは、

 

「もう私は要らないんだ。すごく悲しい。出会ってすぐに貴方は

7,000元をくれた。それで日本語を勉強して、将来は一緒に

日本に来ても良いと言ってくれた。貴方は私の彼氏だから、

体の関係を持った。それが2ヶ月でもう貴方は浮気した。私と

貴方の関係はお金で成り立っているものじゃないはずです。」と

返信してきました。

 

7,000元は彼女の日本語学校の費用として出しましたが、

結局は入学のタイミングがあわず、自動車学校に行くお金に

なってしまいました。当初の目的と違う使い方をしているのに、

その言い草は無いと思います。それに「他に彼女を作っても

良い」とは彼女がよく言っている事だったので、その点も

絶対的な問題ではないと思います。

 

何より、このようにいつもお金の話が出てくるのがこの子の

決定的な欠点だと思いました。

 

「私は7,000元をあげた。その他にも色々買ってあげた。

だから今でも、私は節約をしなければならない生活をしています。

でもその事を私は後悔していません。あの時は、私は本当に

貴女を愛していたから。私は店に行ったことも多くあった。

でも結局貴女は一度も私が店に行かない時に私の家に

会いに来てはくれなかった。でも私は貴女を不要とは思って

いないよ。貴女のお客さんとして時々、店には行くから、

その時会えば良いでしょ?」

 

彼女は、私との関係はお金の問題ではないと言っていますが、

この子は結局はそれを狙っていたと思います。「浮気」という

表現を使って私を非難したのも、なんらかの慰謝料を取ろうと

考えているのでは?と思ってしまいます。この子は、本当に

いつもお金についての考えが付いてまわる小姐です。

 

「貴方は店に来てはいけません。他の小姐が、貴方が私を

要らないと知っているのに、貴方が店に来たら私の面子が

ありません」

 

ティンティンの時のように他の小姐を指名したのならともかく、

ユエンユエンを指名して店に行くわけだから、面子がつぶれる

事は無いと思います。それに一人のお客さんとしてお金だけの

関係になってしまって構わない訳で、本音のところ、彼女も

それでOKなはずです。

 

続いてこんなメールが来ました。「私はもう出勤する元気も

ありません。しばらく故郷に帰ります」

 

今日現在までで、これが彼女から来た最後のメールです。

先日友人に付き合って彼女の店に行きましたが、彼女は

おらず、まだ故郷から帰ってきていないようです。

 

しかし、まだ波紋は収まっていなかったのです。

 

この数日後、久々に家に隠してあるお金を取り出す機会が

ありました。その時、一つの封筒の裏側にふと目をやると、

驚愕のまさに驚愕の一文が書いてありました。

○○はユエンユエンの名前です。

 

「○○ 学习 100000


 

私が書いた記憶は勿論ありません。筆跡も違います。

そしてなりより最後の「円」の漢字が間違っており、私自身

見たことも無いような漢字になっていました。ユエンユエンが

書いたとしか考えられません。

 

やはりこの封筒には20万円入っていたのです。そこから

私が居ない時に10万円を抜いて持って帰ったのはもう間違い

ありません。私は10万円もしくは20万円単位で封筒に

入れて家の中に隠しています。

 

彼女にすれば「お金持ちである彼氏のお金をもらって何が悪い」

という感覚なのだと思います。以前机の上にあった私の

ケータイにメールが来て、それを勝手に開いた事もありました。

彼氏彼女なら遠慮は無用という、日本人なら「親しき中にも

礼儀あり」と思うようなところがこの子にはまったく無かったのです。

 

だから、何も書かなければ、ばれなかったのに、あえてそれを

告知する一文を書いていたのでしょう。そして、まだ10万円は

その封筒に残っていました。彼女が私の家の鍵を欲した

理由は、おのずから明らかです。

 

彼女が最後に私の家に来たのは4月の終わりごろです。

それから1ヵ月半もの間、私は、10万円も盗まれた事に

気が付いていなかったのです。もっとも、分散しておいた

おかげで被害額が10万円ですんだ可能性もありますが、

それでもこの時のショックは大変大きかったです。

 

10万円というと約7,000元に相当します。合計で彼女には

14000元もの出費をしてしまったことになるわけです。

いくらなんでもこれはやりすぎです。

 

私はこの事を彼女に伝えていません。もしこの後、彼女から

メールが来るようなことがあれば、その時、この話題を

出すかもしれません。多分、彼女は色々言い訳して、

正当化しようとするものと思われます。もうさすがに私は

彼女に会いたくありません。私が少し持っていた罪悪感は

完全に消し飛んでしまいました。