さて、ついに本命の彼女として収まったユエンユエンですが、先日
彼女の店で一緒に居る時に、ふと彼女の前の彼氏の話が出て
きました。彼女から前にこの彼氏に騙されたということは聞いて
いましたが、この日、さらに詳しい話を彼女がしました。
今まで誰にも言った事が無いと言っていました。
その内容は一言でいうと凄惨を極めたと言ってよい内容で、さすがに
その詳細をここで書くわけにはいかないですが、彼女も相当に
苦労してここにたどり着いた様です。
小姐の過去を知るのは難しいと言われており、彼女の過去の
男性遍歴は勿論、学歴、年齢、さらには本名ですら嘘で固めて
いる場合もあるようです。
その中、この話に限っては本当の事を言っていると思います。
それほどまでに悲惨で、悲しい過去でした。
彼女は話し終えると、店の中にも関わらず、私の胸に顔を押し
付けて泣きました。私はそんな彼女を慰めることしか出来ません。
そのうちに、「もう家に帰ろう。今晩はお酒を飲みたい」と言って
きたので、「よしっ、付き合ってあげるよ」と笑って答えて、
一緒に家に帰って、ワインを飲みました。
彼女は普段お酒を飲みません、というか飲んだ事がありません。
店で私が作ってあげて、初めてウイスキーを飲んだらしいです。
まずいと言っていました。
ワインも初めてのようです。それほどおいしいとは思っていない
ようでしたが、ひたすら私と乾杯です。文字通り乾杯
(杯を乾かす=飲み干すの意味)しました。そしてすぐに酔っ払い
ました。酔ってきたら、笑い上戸っぽくげらげら笑いながら、
色々な話をしました。
しかし、そのまま勢いで私に馬乗りになり、私の名前を呼んで
「愛してる」と言ったときから様子が変わりました。
「あの男(前の彼氏)殺してやりたい」
と言い出しました。「貴女が殺さなくても良い。そんなひどい男は、
これからきっと辛い目に会うから」と答えると
「貴方が私と別れたら、私は死ぬからね」と言いました。
さすがに酔いも影響していると思いますが。。。
そう言いながら、彼女は大粒の涙をぼろぼろと流しました。
私は「心配しなくて良いよ、ずっと一緒に居よう」と言ってキスを
しました。
キスしてからは、また笑顔に戻って、話題も普通に戻りましたが、
結局二人でワイン2本をほぼ半分ずつ飲んでいたので、彼女も
1本丸々飲んだ感じです。足は完全にふらついて、トイレに行く
にもフラフラになって行きました。
これ以上飲ませるとさすがにやばいと思ったので、ワインが
空いたところで、ベッドに連れて行き、寝かしつけました。
翌日、私は仕事に出掛けましたが、彼女からメールが入って
きました。
「さっき、吐いちゃった。でも嫌な気分も全部出て行った気が
する。本当にありがとうね」
私は人の幸せなんてものは結局ゼロサム(±ゼロ)になると思って
います。だからこれから彼女に幸せが一杯来るようにして
あげなきゃダメだなと思いました。