ティンティン、良い子だと思っていました。少なくともしばらくは本命と

して、付き合う事になるだろうと思っていました。だからこそ、本ブログ

でも彼女の名前のテーマを追加した訳です。A店の小姐はテーマ化

していないのもその意識の現れと言えます。


 

しかしその感情の起伏はあまりに激しく、いや嫉妬深いというべき

かも知れません。これは日本人女性より中国小姐の方が、

その程度がかなり強いですね。

 

しかしこの事も、分かっているべき事のはずで、本来なら、ちょっと

ケンカしたものの、向こうが(多分)折れて、次からまた私の横に

座ることになる可能性も充分にありました。そうなれば向こうが

今回の事に少し懲りて応対がちょっとは改善される可能性もあると

思います。

 

しかし最早そうなる事はないと断言しても良いと思います。

一つの要因として、まだそこまで親しくなっていないのに、いきなり

こんなに疑われて、嫉妬されたのでは溜まったもんじゃないという

心理もあります。ある程度付き合いが長いのなら分かりますが。

そして最大の要因は、この時に言わばテキトーに選んだ小姐が、

私の事を相当に好きになってくれて、私の方も彼女の想いに

応えてあげたいと思うような小姐だったからです。


 

というわけでまたしても、テーマ追加です。


 

この子は、ユエンユエンと名づけましょう。これ以上テーマ名が

増えない事を切に願いながら


 

さて、このユエンユエン、今流行っているこの店で、30人程いる

小姐の中で最後まで選ばれなかった4人に入ってしまっている

わけですから、当然可愛くありません。じゃりんこチエに

「ひらめちゃん」という子が出てきますが、あんな感じです。

いっそのこと、テーマ名を「ひらめちゃんの事」にしようかと

思ったぐらいです。


 

jsjzさんに指摘されるまで気が付いていませんでしたが、

どうも私はB専の様ですあせるあせるびっくり。


 

このひらめちゃん、いやユエンユエン、この店に来てまだ1週間程、

そもそもクラブの小姐を始めたのが2月というから、新人も新人です。

23歳。そしてこの店の最初の指名客が私となるような子です。


 

それ以前は、工場で作業員として働いていたようで、当然日本語も

ほとんど出来ません。会話は90%が中国語になってしまいました。

それでも彼女は私の事をとても気に入ったようで、最初の客という

事で気合が入っているという事もあるのでしょうけど、

「貴方は本当にかっこいい」「ずっと一緒にいたい」と言ってぴたっと

横に張り付いて離れません。


 

その時は、お世辞も入っているだろうと、話半分で聞いていましたが、

結構酔ってもいたし、気分良かったです。

 

その時です、私の反対の隣に、キレイな小姐が座りました。

その子はティンティンの友達で、以前紹介されていました。

「あの子、今日は酔っているの。だからもう一度チャンスをあげて」

この時は、ユエンユエンとの会話も楽しいけれど、まだどうなるか

分からないので「はい、はい」と適当に受け流していたら、

「お願いしますね」と言って、その友達は去っていきました。


 

すると今度は、ティンティンが私の友人の横に来て、乾杯しています。

それには私は無視を決め込みました。さすがにちょっと後悔して

いるようです。


 

しかし、ユエンユエンは「私は絶対貴方の事信じるよ。友人に

付き合う事も当然あるでしょ?」「その後で一緒に居てくれたら

それで私は幸せだよ」「だからずっと一緒にいてほしいよ」

「貴方の事、すごく好きになった」と美辞麗句の嵐です。


 

酔っていたのと、そこまで言うならばと、いきおい「それじゃ、

今晩一緒に私の家に帰ろう?良い?」と誘ってしまいました。

普段、初めてのときは、さすがにここまで言わないのですが。

「そこまで言っておいて、さてさてどうするの?」と相手の

反応をうかがったちょっと意地悪な誘いとも言えます。


 

普通は、まず「まだ知り合ったばかりだから」と断られます。

まあそうなれば、今までの美辞麗句もやはり仕事の範疇かなと

思ってしまったりもするかもしれませんが・・・


 

「うん、一緒に居てくれる?ならいいよ。」とあっさりOK

これにはこっちが驚いてしまいました。


 

昔、番外編の上海小姐で書いた楊雪が最初躊躇したものの、

なんとかOKだったのと比べても、今回は躊躇もほぼ無しで、

あっさりとお餅となりました。


 

というわけで、1時間半程経過していたので早速とばかりに友人に

その事を告げ、マイタンしました。彼女は衣装を着替えに行きました。

すると例のティンティンの友達が再びやってきました。

「彼女にもチャンスをあげて。今晩貴方に電話するけど良いですか?」

と言ってきました。


 

正直、この時点でティンティンはどうでも良い存在になっていましたが、

頭は既にユエンユエンの事で一杯だったので、「はいはい」と

空返事をしてしまいました。


 

一緒にタクシーに乗って私の家に向かっているときに、果たして

ティンティンから電話がありましたが、着信拒否をしました。すると

すぐに又電話が掛かってきました。それにも応じず、私は携帯の

電源を切りました。


 

次の日は、休日でした。ユエンユエンと一緒に始まったこの夜から、

次の日の休日は実に長い1日となりました。