いま親父のパソコンのWindowsアップデートをしながら

これを書いている

 

先日 親父が倒れた

血栓で緊急手術

とりあえず、一命は取り留めたという兄からの電話

 

翌日 いそいで帰省した

 

親父はICUにいて

カテーテルを突っ込まれぱなしの身体を嘆いた

 

主治医の先生はジャニーズの亀梨君の風貌で

イケメンだったが、こちとらそれどころではない

 

容態を聞くと

まずい、と

 

実は腸への動脈血栓なので

回復具合は開けないとわからない

でも、開けると 肺の状態から考えると人工呼吸器ははずせない

 

カテーテルで血栓は取り捲って溶かしまくったけど
CTでみると、まだ詰まっている場所がある

 

大腸は復活、小腸への血流が見えない

けど、どうやら血流が途中から見えてくるから

他の毛細血管から血流が来ているようだ

 

問題は容態が急変したら手術しますか?だそうで

ドカンと痛みがきたらすぐに対処がいるから

すぐ決めて欲しいと

 

手術すると治るかも知れんが

管つき人生

親父は「そこまでして 後数年生きても仕方がない」

 

延命の決断なら事前に話し合って「延命なし」で結論はだしていたが、手術しますか?管つきですけど、は

想定外だ

 

兄弟が雁首そろえて

押し黙る

 

一人ひとり 寝てから答えを出すことに決定

 

翌日 結論は一致

笑顔の似合う親父が嫌がることはしない

手術はしない

頬に涙がつたう

 

先生に説明

痛みをとることは 任せて欲しいと

 

ICUからまだ出られない親父と少し話し

ありがとう それでいいと

 

お袋の心配

わかった言っておく

 

不整脈がある

次の血栓がきて
本格的な急性上腸間膜動脈閉塞症になったら
今日でもアウト

 

なんとも締まらない中途半端な

お別れの儀式

 

 

で、

結局 腸は復活

他も検査して 経過観察

取り合えず救急救命病院は退院してリハビリ系に

転院

 

亀梨先生から仕事中にかかって来た電話でそういわれたが

正直 電話にでたときは

覚悟した

 

切迫感が伝わったのか

「あ、いいお知らせなんですけどね」と注釈はいる

 

しかし、今後いかなる全身麻酔手術も受けられないという事実は変わらない

 

ゆるやかに突きつけられる

死への避けがたい恐怖と

あきらめ方の準備

 

せめて

いまやるべき事は

やっていく

 

それしかやれないし

やりたくない

 

私は いつも 甘いな