夕方6時から、通夜は滞りなく終わった。
その後ごく身内の数人で、用意された食事(弁当)をひっそりと囲んだ。
姑の話は出るものの、まだ“思い出話“にはならない。
会えていなかった孫達に、最期前後の様子を話すのが精一杯だった。
その後孫にあたる子供達は明日の葬儀に備え自宅に帰り、姉と息子夫婦である私達がA会館に残った。
私は経験がなかったが、通夜の夜から葬儀まで、お線香を絶やさないことと聞いた記憶があり、3人で寝ずの番をしなければ!と思っていた。
しかし、子供にあたる姉と息子は、やはりそれなりに気落ちしている。
もちろん私もショックはあったが、そこは生前同居してやることはやり尽くして後悔がないこと、90という大往生と思っており、ある意味冷静だった。
23時過ぎ、明日もあるので3人が交代で線香の番をしようと提案し、姉と旦那にはそれぞれ部屋で先に休んでもらった…
線香はどうも20分持たない。スマホのタイマーを17分おきにかけ、線香を焚き続けた。
ソファでネットサーフィンしながら起きていたが、1時過ぎると睡魔が襲ってきた。
それからは、タイマーをかけ、寝落ちしてはタイマーで起きて線香炊き、17分タイマーをかけ寝落ち…の繰り返しだった。
流石に3時か4時には姉は起きるだろうと思っていた。
旦那も、ふだん2時とか3時の明方トイレに起きるので、その時交代してもらえると思っていた。
だが
しかし
結果
姉が起きてきたのは5時半
旦那は6時
姉はそこから線香に気を使い始めた。
今なんか〜ぃ!
爆睡か〜ぃ!
交代で休みましょうって、私言いましたよね?
23時から7時くらいの間の話のつもりでしたけど?
17分おきの睡眠の繰り返しなんて初めてだわ!
新生児育児でも1時間は寝れたぞ。
さすがに頭がフラフラした。
私の身体が丈夫で良かった
それでも、姑がちゃんとあの世にたどりつけるなら、と私はひたすら気を張っていた。