おはようございます。


職歴の関係から、金融業務に関心のある私です。

先日、あおぞら銀行が大和証券と資本提携する(出資を仰ぐ)というニュースが報じられました。金融業界を取り巻く事情も、永年掛けてようやく一段落した感じがしました。


今から約40年前、私が就職活動をしていた頃は、金融機関は乱立状態でした。

大手行は 都市銀行13行、信託銀行7行、長信銀3行。
計23行もあり、これらが競争していたのです。証券会社も大手4社、準大手も10社程ありました。

銀行は高度成長期の資金需要を支えるため、沢山存在したのかも知れませんが、昭和60年代の経済状況を踏まえれば明らかに過多。

当時イギリスでは大手行は4行で、私は「日本の銀行もいずれ大幅に集約されるだろう」と思いました。

時は流れ、沢山あった大手銀行は「🔴🔵🟢」に集約されました。更に殆どの証券会社や消費者金融、ノンバンク、不動産会社も🔴🔵🟢に加わったり、系列入りしたりで、巨大な金融グループを形成しています。証券会社も単独大手は野村と大和のみ。

あと、大手行と言えるのがりそな銀行で、メガ+1+大手証券2社で現在の金融大手は形成されているのですが…

そうした中「元大手」と呼べる 新生銀行とあおぞら銀行が存在します。

新生銀行は最近、ネット系のSBI グループの傘下に入ったので、残るはあおぞらだけ…

個人的にはあおぞら銀行が定まらないと、金融再編は完了、とは言えないと思っていましたが、先日、あおぞら銀行は大和証券から出資を受けると報じられ、ようやくこの問題が解決した、という感じがしました。

大和証券からの出資比率は15%超となるようで、あおぞら銀行は大和証券の関連会社ということになると思います。

🔴🔵🟢グループの発足で、大手行の経営基盤、日本の金融的屋台骨は盤石となり、フェーズはとうに各都道府県の大手行、地域金融機関の統合再編と進んでいる中、そして新生銀行もSBI 入りする中、あおぞら銀行だけは、独自路線と言いながらもなんだか時代の流れに取り残されてしまった感じでした。

今回の資本提携、資本参加で、大手と言われた金融機関再編の、最後のピースが埋まったように感じます。

この資本参加が、日本の金融体制の更なる安定化、そして大和あおぞら両者に取って良い物になりますことを祈念したいと思います。

やや固い内容、失礼しました。
自分の就活時を思い出しつつ、思ったことを書いてみました。

今日も良い一日をお過ごしください😊🙏