「トリプルレッド」体制が確立したことで、米国の政策リスクが低下する一方、財政拡大やインフレ圧力が高まる見通しです。こうした状況下で上昇が期待される投資対象について考察すると、次のような分野が挙げられます。

  1. インフレ連動資産
    財政支出の拡大とインフレ再燃の懸念があるため、インフレ連動資産は有望です。具体的には、インフレ連動債(TIPS)や実物資産、コモディティなどが上昇する可能性があり、インフレ率の上昇に対応するための資産保護となります。

  2. エネルギー関連株
    財政政策が成長を刺激することでエネルギー需要が増加することが見込まれるため、エネルギー株は有望です。また、エネルギーセクターは高配当を支払う銘柄が多く、投資家に魅力的とされています。

  3. 金融株
    景気の回復期待により、利上げ幅の縮小が懸念される中、金利が上昇する場面では金融株に追い風となります。銀行などの金融株は、金利の高まりに伴い利鞘が拡大するため、収益増が期待されます。

  4. ドル建て資産
    トリプルレッドで米国内の政治リスクが減少することで、ドル建て資産の人気が高まる可能性があります。ドルが強くなれば、ドル建ての株式や資産に対する需要が増えると予想され、特に米国の輸出関連株や多国籍企業が恩恵を受けやすいでしょう。

  5. ハイイールド債券
    財政赤字の拡大が懸念される中、米国債の格下げリスクがあるものの、債券の一部、特に高リスク・高利回りのハイイールド債券は投資機会として注目されています。

     

     

    投資は、自己判断でお願い致します。