一般的に、大統領選後の米国株式市場には「株高」の傾向があるとされていますが、実際の騰落率には経済状況や選挙結果、政策への期待などが大きく影響します。ここでは、最近のいくつかの大統領選挙後のS&P 500指数の騰落率を、選挙直後の1か月と1年間で比較します。

大統領選後のS&P 500指数騰落率

大統領選候補 勝者 1か月後の騰落率 1年後の騰落率
2020年 ジョー・バイデン vs. ドナルド・トランプ バイデン +11% +29%
2016年 ドナルド・トランプ vs. ヒラリー・クリントン トランプ +5% +23%
2012年 バラク・オバマ vs. ミット・ロムニー オバマ +1% +27%
2008年 バラク・オバマ vs. ジョン・マケイン オバマ -7% +23%
2004年 ジョージ・W・ブッシュ vs. ジョン・ケリー ブッシュ +4% +7%

騰落率の背景

  • 2020年(バイデン当選): 新型コロナウイルスのパンデミック下であり、FRBの緩和政策が市場を支えました。ワクチンの期待も高まり、株価は上昇しました。
  • 2016年(トランプ当選): 減税政策への期待から市場が反応し、特に金融・エネルギー株が大幅に上昇しました。
  • 2008年(オバマ初当選): 金融危機の影響で下落しましたが、その後の景気刺激策などで1年後には回復。

選挙後は特に政策や経済状況の見通しに市場が敏感に反応します。今年の選挙結果も、経済政策への期待やインフレ・利下げに対するFRBの姿勢などによって影響が出ると考えられます。

 

 

投資は、自己判断でお願い致します。