◆さやか

 

 ガールズバー勤務♪

 競馬ファンの友人のキャバクラ嬢のひとみの影響により競馬を始めた・・♪

 

◆雅浩

 

 キャバクラ嬢のひとみの大ファンのサラリーマン♪

 

◆ねぎま

 

 謎の老馬券師・うにくら老人の孫

 

 

さやか

 

「去年のノーザンファームのサラブレッドのせりのセレクトセールで

 大きなトラブルがあったらしいわね」

 

ひとみ

 

「あ~。ある馬主が激怒して、調教師にビールをぶっかけたらしいわね」

 

雅浩

 

「ビールをぶっかけた?? 何があったの?」

 

ひとみ

 

「詳細は不明だけど、その馬主は、今後 セレクトセールには出入りできないらしいわ」

 

うにくら老人

 

「ビジネスで成功して、金を儲けて馬主になって、自分が一番偉い、

 自分が一番すごいと勘違いして、

 天狗になるアホ馬主は昔からたくさんいるのじゃ(怒)」

 

ひとみ

 

「うにくらさん、いつの間に、来店していたのですか?・・(笑)」

 

さやか

 

「うにくらさんは、お孫さんの ねぎま君と一緒に

 毎週金曜日の夜に来店してくれて、

 私に、サイン読み競馬の事を教えてくれているのよ♪」

 

ひとみ

 

「そうだったんだ~♪

 ねぎま君って、焼き鳥みたいな名前ね(笑)

 私の知り合いに、ぼんじりさんっていう人がいるから、

 今度 紹介するわね♪」

 

さやか

 

「ところで うにくらさんは、

 調教師にビールをぶっかけた馬主を知っているのですか?」

 

うにくら老人

 

「靴屋の男じゃ」

 

雅浩

 

「靴屋??」

 

うにくら老人

 

「そうじゃ。靴のチェーン店で成功した男じゃが、

   馬主になって天狗になり、セレクトセールで調教師にビールをぶっかけて、

 現在 社台グループ全体から 排除されている男じゃ」

 

社台ファーム・ノーザンファーム関連馬主について(勝負服一覧 ...

ひとみ

 

「日本の競馬界全体を、JRAと共にコントロールしている社台グループから

 嫌われたら、その馬主は もうダメですよね。

 

 これから、社台グループの包囲網の中で、大きなレースは勝たせてもらえないわね」

 

うにくら老人

 

「ひとみちゃん、その通りじゃ。

 今後、大きなレースで、この馬主の所有馬の馬券は買わない方が良いのじゃ

 

ねぎま

 

「その馬主は もう完全に、尻に火がついていますね」

 

 

ひとみ

 

「備長炭の炭で 尻に火がついているのは、私の友人のぼんじりさんよ(爆笑)」

 

 

ねぎま・雅浩

 

「ははは(笑)。」


 

うにくら老人は、今から51年前、日本中に圧倒的な競馬ブームを巻き起こした

 

ハイセイコーが負けたダービーを思い出していた・・

 

 

ダービーの翌日、ハイセイコーに騎乗した増沢騎手は、

 

「レース中、ずっと他の馬たちに周囲を囲まれ、包囲されて、

 全くスムーズに動けなかった」と悔しそうに語った・・。

 

 

公営・大井競馬出身で、スターホースとなったハイセイコーに対する

 

「絶対にダービーを勝たせない」という中央競馬関係者による強烈な包囲網だった。

 

 

雅浩

 

「ところで、うにくらさん、そのビールをぶっかけた馬主の名前は?」

 

うにくら老人

 

「おまえと同じ名前じゃ」

 

雅浩

 

「えっ??まさか・・・」

 

 

雅浩(まさひろ)は、ダービーの出走表の馬主欄を見ながら

 

手の震えが止まらなかった・・・。