全く無名の1人のサイン読みファンだった私ぼんじりを、
サイン読みの予想家としてデビューさせてくれた、故 秋月薫さん。
私ぼんじりのサイン読み作戦に、約20ページも使ってくれた、故 秋月薫さん。
TOHO馬券大学別冊の「日本最強の馬券戦略」の巻頭に書かれた、
秋月薫さんの巻頭言を、少しアレンジして、皆さんに ご紹介します。
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「日常世界が闇ならば、非日常の舞台には、いっそう可憐な大輪の花が咲かねばならない。
ヒーローたちは晴れの舞台で圧倒的な激走を見せ、その事で大衆のカタルシスは浄化される。
そんなシナリオが望見されるのが、近年の競馬だ。
とはいえ、英雄の陰に刺客あり。
希代の悪役なくして英雄は英雄たりえない。
だから、本命ー対抗といった太平楽な馬券は、今の状況に似合わないと断言する。
魔笛が影を呼び、一瞬の隙を突いて伏兵が、本命党の首を掻く劇的シーンが
展開されるだろう。
立役者に一票を投じるか、それとも影の刺客から入って血塗られた万馬券を手にするかは、
それぞれの自由だ。
万馬券とは、「冥府魔道」の獣道である。
「狼は生きよ 豚は死ね」
血刃下げた馬券狼の旅立ちへ、秋桜が咲く日に祝杯を捧げる・・・。」