「自分にハンデがあることは受け入れて、
できることをやってきました。
妻もですが、周りの人や仲間がすごく支えてくれたからこそ、
ここまで来られた。これは強く実感しています」
左眼失明後、人知れぬ努力と高い技術でトップに上り詰めた宮川騎手だが、
これまで中央では一度も騎乗経験がなく、今回のWASJが初めてとなる。
2008年には年間売り上げが38億円台にまで落ち込んだ高知競馬。
競馬場全国制覇を達成している私ぼんじりが高知競馬場に行ったのは、
今から25年前・・・。
競馬場廃止寸前の暗く沈んだ雰囲気が漂っていた・・・。
ネット投票の環境が整ったことで一昨年、昨年は、
900億円を超えるまでに急増しており、賞金もアップしてきた。
高知競馬も宮川騎手も、どん底からの復活。
地元、そして地方競馬のプライドを胸に、
中央、世界の名手との腕比べへと向かう。
「ネットでの売り上げが伸びて、高知の騎手にも全国にたくさんの
ファンがいると思う。
地方競馬代表として恥じないように、世界に通用する騎乗をしたい。
宮川実の名前を世界に広げられるように頑張ります」
宮川実騎手の奥さんは、女性騎手として国内歴代2位の747勝を挙げた
別府(旧姓)真衣さんです。
WASJは高知競馬の開催と重なるため、
高知競馬の他の騎手は応援に行くことができない。
でも、その家族らが妻の真衣さんとともに、
大応援団を組んで札幌に向かいます。
今まで宮川実騎手が、すさまじい努力をしてきたことを、
高知の仲間たちはみんな分かっています。
宮川騎手のJRA初参戦は、まさに「チーム高知」一丸の戦いです・・。