ここでは、私たちと一緒に「話し方の基礎」を学んでいきたいと思います。
練習方法なども 紹介していますので、是非、最後までご覧ください!
「アクセント」について学ぼう
これまでの動画で、きれいに発音するために重要となる「滑舌」
日本語独特の発音「母音の無声化」
濁音を柔らかく発音するための「鼻濁音」について学んできました。
今回は、言葉を正しく伝えるために「アクセント」を学んでいきます!
例えば ①雨(あ\め) ②飴(あめ ̄)
この二つの言葉を聞き取る場合、正しいアクセントで発音したほうが
意味が正確に伝わりますよね。
このように、アクセントによって意味が変わってくることもあり
相手に正しく伝えるためにもアクセントを学んでいくといいでしょう。
日本語のアクセントは、高低アクセントです。
音の高さの起伏は1回しかありません。
そして、1音節目と2音節目の音の高さは、必ず違います。
ヘッドボイスになってしまったり、なんとなく訛っていると感じた時は、
特に、1音節目と2音節目の「音の高さ」を気にしてみてください。
アクセントには4つの種類があります。
今回は、桃太郎の登場人物を例に、名詞のアクセントを学んでいきます。
①頭高型(とうこうけい/あたまだか)
■猿(さ\る) 音の高さは、高・低 となります。
②中高型(ちゅうこうけい/なかだか)
■桃太郎(もも\たろう) 音の高さは、低・高・低・低・低 となります。
③尾高型(びこうけい/おだか)
■犬(いぬ\) 音の高さは、低・高 となります。
④平板型(へいばんけい)
■キジ(きじ ̄) 音の高さは、低・高 となります。
尾高型と平板型の見分け方は、助詞の「か゜」をつけてみます。
尾高型の場合、「いぬ\か゜」低・高・低と助詞が下がります。
平板型の場合は、「きじか゜ ̄」低・高・高と助詞の音は下がりません。
名詞は、基本的に助詞によってアクセントが変わることはありません。
ただし、以下の助詞が後ろにきた場合は、例外としてアクセントが変わってきます。
「の」の法則
尾高型のアクセントの名詞のあとに、助詞の「の」がついた場合、平板化します。
■犬か゜(いぬ\か゜)⇒ 犬の(いぬの ̄)
また中高型の名詞の最後の拍が、「イ」「ウ」「ン」「ー(長音)」の場合も
「の」がつくと平板化することがある。
■日本(にほ\ん)⇒ 日本の(にほんの ̄)
■昨日(キノ\ー)⇒ 昨日の(きのーの ̄)
「の」の法則にも例外がありますので、紹介していきます。
数詞や順序を表す言葉などは、助詞の「の」がついた場合でも、平板化しません。
■晴れ(はれ\):今日は、晴れの日だ(きょうは はれ\のひだ)
■二つ(ふたつ\):二つのリンゴ(ふたつ\のりんご)
■他所(よそ\):他所の人(よそ\のひと)
■次(つき゜\):次の人(つき゜\のひと)
以上の名詞のアクセントを紹介してきましたが、助詞の音の高さが
アクセントの種類によって変わってくると思う方もいるかもしれません。
私たち、プロの世界では、もう少し掘り下げて、助詞を中心とした
3つの音を使ってアクセントを発音する勉強をしています。
ここでは難しくなってしまうため、アクセント辞典に基づいて
「高」「低」二つの音の高さで説明をしています。
では、アクセントの練習をしていきましょう。
①柿を食べる 牡蠣をたべる
かきを ̄ たべる か\きをたべる
②石につまずき 意志がくずれる
いし\に つまずき い\しか゜くずれる
③橋は、端を箸を持ったまま走って渡ること
はし\は はしを ̄ は\しをもったまま はし\ってわたること
いかがでしょう。
今回は、名詞のアクセントについて学んできました。
次回は、形容詞や動詞など活用する場合の「アクセント」を学んでいきます。