皆さん、こんばんは。本日は再びこの時間に更新します。
大分県臼杵市唐人町、陶山歯科医院院長の陶山直昭です。


週末は横浜へ行き、大学時代の同級生達と再会いたしました。
昨夜に帰宅したんですが、この2日間はとにかく飲みまして…
本当に楽しく、そして濃厚な時間を過ごすことが出来ました。
このことについては、明日にでも報告させていただきます。

去る12月11日(水)PM 7:30より、臼杵市中央公民館において
「市P連第4回母親部会」というものが開催されたんです。
この日はなんと…大分県歯科医師会地域保健担当理事である
桑野浩一郎先生が、わざわざ臼杵市へとやって来られまして…
「むし歯予防対策におけるフッ化物の活用について」の演題で
約1時間以上の講演をし、その後で質疑応答を行ないました。

桑野理事と一緒に、大分県教育委員会体育保健課長を務める
阿部辰也氏も来られまして、フッ化物洗口の推進計画について
考えを述べましたが、県下の学校で本事業を進めていくために
県の教育委員会が動いたことは、実に大きな意味があります。

今回の講演会は「市P連」の役員の方が、企画したものですが
よく夏休み等に市内のあちこちで開催される、ミニ懇談会では
フッ化物に対するネガティブキャンペーンが、行なわれています。
そういう会に参加した保護者は、フッ化物が良いものなのか…
それとも健康被害があるものか…大いに戸惑っているんです。

ですから桑野理事を招聘して、専門家の話を直に聞いてみようと
いうことで講演会が開催されたようですが、たぶん参加された方は
桑野先生のたいへん分かりやすく、実に論理的な講演を聞いて、
何故こんなに安全性が確立され、むし歯予防に良いフッ化物
露骨に反対する人達がいるのか…と不思議に思ったでしょう。

予防と治療
(フッ化物で予防した口腔内と、むし歯が出来て治療した口腔内)

フッ化物の健康被害に関する議論は、とっくの昔に決着済みで
ネット等の氾濫するその手の記事等は、何も根拠がないんです。
推測不確かな噂専門外の学者や曖昧な研究会等の見解等が
分別もなく垂れ流されて、混乱を招いているのが実情なんです。

この日は、大分県歯科医師会でも記念すべき日でありました。

「大分県歯と口の健康づくり推進条例」が、大分県議会において
目出たく議決されまして、無事に制定される運びとなったんです。
この条例の「第十一条」に、このような文言が掲げられています。
「幼児期及び学齢期におけるフッ化物洗口等科学的根拠に基づく
虫歯予防対策」
というもので、争点にもなっていた部分ですが…
今回議決された条例には、きちんとこの文言が明記されています。

残念ながら大分県では、今のところ姫島村以外の小中学校では
学校現場におけるフッ化物洗口事業は、実施されておりません。
一方、大分県の隣りの佐賀県では…今年10月に小学校における
実施率が100%となり、中学校での実施校も拡大しているんです。

条例が議決されたことで、県下の学校で本事業が広まっていき
大分県の子ども達のむし歯が減少することを、期待しています。
またこの日に講演を聴かれた保護者達が、正しい知識を得て
保護者の仲間達に自信を持って拡大していくことを望みます。