皆さん、こんばんは。本日は日曜日に更新いたします。
大分県臼杵市唐人町、陶山歯科医院院長の陶山直昭です。


本日12月8日は、ジョン・レノンの33回目の命日なんですが…
私はAM 9:00からPM 5:00まで、休日当番に当たっていたため
貴重な休日に診療室に引き蘢って、待機して過ごしました。

昨日はPM 3:00より、臼杵市中央公民館2Fの視聴覚教室にて
臼津歯科医師会医料管理スタッフセミナーが行なわれました。
講師は、東京医科歯科大学大学院先駆的医療人材育成分野
鶴田 潤准教授が務められ「必要とされる歯科医療とは何か。
~これからの歯科医療を考えよう!」
の演題で講演されました。

鶴田先生は41歳と若いにも関わらず…この分野の第一人者で、
国内だけでなく、国外にも飛び回って活躍されているんですが
日本の歯科医療界の現状を、多角的な面から切り込んでいく
約2時間の講演は、誠に興味深いものがあって面白かったです。

陶山歯科医院・徒然日記-2013スタッフセミナー
(歯科医師会員やスタッフで、会場内はほぼ満席状態でした。)

冒頭で鶴田先生「20年後の歯科医療界はどうなっているか?」
と質問されまして、私も自分なりにイメージしてみたんです。
まず考えたのが…今でも歯科医師が過剰だと言われているので
年間約2300人歯科医師が生まれている、現状から考察すると
更に歯科医師は増え続けて…よって競争が激化することです。

また超高齢化が進むことにより、在宅歯科の需要が増えていき
通常の診療室内での診療と平行して、週の半分ぐらいは在宅
従事せざるを得ず、走り回っている私の姿が想像出来ます。
でもその頃は私も70歳前なので…ちょっとペースダウンして
身体を労って、無理のない診療をしているかもしれません。

なんかこうして考えると…歯科界の将来像は決して明るくなく
なんかとてつもなく、大変な時代になるような気がしますが…
私自身は歯科医という職業は、とてもやり甲斐のある仕事だと
思っていますし、出来れば息子にも継いで欲しいものです。

鶴田先生の講演を聞いて、現在の歯科大学のカリキュラムが
私の学生時代に比べ、かなり異なっていることを知りました。
今の歯科大生は大変だなあ…と同情しますが、幾つもの難所を
クリアして国家試験に合格し、臨床医となった若い先生方は
我々が新卒だった時代より、明らかにスキルは高いと思います。

そんなバリバリの若い世代に、老いる一方の我々は果たして
太刀打ち出来るのだろうか?と、ふと考えてしまいましたが
今後の歯科医療界が明るい将来を迎えるために、ここは我々が
職能集団の一員として、踏ん張っておく必要があると思います。

陶山歯科医院・徒然日記-鶴田 潤先生
(実にクールでスマートな、鶴田先生の講演でした。)

自分の利益も当然大切ですが、歯科界全体の利益のことも考え
地道に誠心誠意を込めた治療に努めることが、我々の役割で
それが結果的に、20年後の私にも還元されるのではないかと
鶴田先生の講演を聴いて、なんとなく感じた次第であります。

スタッフにとっては、少し難しい話だったかもしれませんが…
自分達が携わっている歯科界が、置かれている現状や実情を
知ることは重要なことですし、将来の歯科医療のことを想像し
自分に何が出来るのか?と、考えることは大切だと思うんです。

参加した当院のスタッフ達が、自分達の仕事を改めて見直す
良い切っ掛けとなってくれたら、嬉しいと思う次第であります。