インドネシアのニュースを見ていたら、こんな記事があった。
妻エリナ(27 才、2022 年ミスインドネシア)同伴で
米国を訪れたジョコウィ大統領の次男カエサンが
$25=RP40 万もしたパンを買った」とイ国民の非難
轟々。「いやぁ、知らなかったんだ。あんなに高い
とは。妊娠8カ月の妻にとにかく食べさせようと
思って買っただけ。あんまり高いからパンを返そ
うと思ったけど、まぁね…アメリカは物価が高い。
あんな国には暮らせないね」とカエサン。全く、も
のは言いようだが、もう誰も騙されない、ゾ…!
実は今から40年前、アメリカニューヨークのJFK、
出張が終わって仕事仲間と、それぞれの国へ戻る時のこと、
といっても、TVや映画のように、マンハッタンで仕事していたわけではなく、
そこから北に2~3時間車で移動した先にあるポケプシーという村にあった工場でのお仕事。
昼の飛行機に乗るため、早朝、出発しなければならず、中途半端な昼食時間に空港にいるはめに。
当時はまだ、ビジネスクラス(といっても今のプレミアムエコノミー程度の待遇だが)に乗れた。
まだJALが倒産(2010年)する前の時代。
当時、ANA国際線は、まだ無かった。(1986年ANAがワシントン就航開始する1年前)
そのときの作業仲間は各国から来ていて、フランス、イタリヤ、ドイツ、スペインは夕方のフライト、日本と韓国は昼のフライト。(40年前、韓国とは仲が良かった。2019年、「ノージャパン、謝罪しろ」大統領が出てくる前)
韓国2名と日本1人はフライトの時間がほぼ同じだったので、3人で空港で過ごした。
AM11時ころ、なんとなく小腹のすく時間。
空港ではピロシキを売っていた。価格は、
1個6ドル(1985年は1ドル240円の時代)!
ちょっと掛け算してみたら、なんと1個、1400円、ピロシキ1個が・・・
当時、月給USD換算で1000ドルしかない自分にはとても無理。
店はしたたかで、1個6ドルだけど6個で12ドルという売り方をしている。
(それでも1個2ドルは480円。あんな、ちんけなパンに・・・)
6個だと安いとはいえ、さすがに一人6個も食わないだろ!という状況。
その時いた韓国の2名から「割り勘で買ってシェアしないか」という提案があった。
私は、
1) 飛行機に乗ったら、フォアグラのガチョウみたいに食べさせられるだろうからというのと、
2) 2個とはいえ、当時2個、1000円ものお金を出したくないし、
3) その時はピロシキは食べたくないこともあり、お断りした。
それでも、食べたければ、1人しかいなければ、1個$6のパンをたべることもあるのだろう。
と感じていた。ここまでが40年前の感覚。
それから40年後、
アメリカでは$25のパンを売っていて、インドネシア人が買って食べただけで、非難ごうごうの記事。
今回対象の子息は、現在非難のターゲットになっているとはいえ、今回のは、
現地を知らない奴らが、味噌もくそも難癖をつける材料にして、まるで中坊のいじめではないか?
我々はメディアのいじめに参加してはいけない。
別に件の子息を擁護するつもりはないが、糞みたいな中傷ならやめさせるべきだろ。
2024年の日本、
この前、二子玉川にいったらハンバーガーが1個 3000円だった。($21 $1=140)
バーガーキングよりリッチなレストランで食べるハンバーガー。
「ハンバーガー3000円ってなんだ?」と思いながら1500円($11)のセットを食べる自分がいた。
マックの「芳醇ふわとろ月見LLセット」920円、このエリアはクーポン込みで850円($6)。
ドルなら当時高いと思っていたJFKのピロシキと同じ価格。
これが、「普通」だとすると、40年前の私の葛藤を当時の韓国の友人たちは、
4ドルを出し渋る「ビンボーくせー奴」と思っていたに違いない。
もっとも、実際、貧乏だったから仕方ない。
・・・ビジネスクラスに乗ってアメリカで国際会議する貧乏な日本人。。。今にして思うとなんともアンバランスな時代・・・・
今がアンバランスなのか?