あらすじ
ウルトラマラソンの猛者こと仙人様より刺激を受けて、心が折れる・再起動という魔法のようなワードを体験したく、無意識的にウルトラマラソンにエントリーしてしまった9月の上旬。
準備不足が判明した11月上旬から一気に装備を準備して、準備不足の体のことは忘れて、心をセット。早く寝ていざ、レースです。
ランナーの命ともいえる、GPSウォッチを忘れ危機一髪で携帯を取り出し何をのがれて、レースは開始しました。
レースも終盤に差し掛かり、55km付近で心が折れました。
折れた心が再起動できるのかどうか・・・。
心の再起動
心が折れてからの再起動というのは、思っているより難しいです。
パソコンのように再起動ボタンを押して再起動してくれれば簡単なのですが、心にはそのボタンや再起動という機能が標準装備で備わっていません。どこかに隠れています。
だから自分で探すしかない。
どうしてこんな苦しいことするの?
もう疲れたから辞めようよ。って声がずっと聞こえます。
でも、頑張りたかった。
ダメダメな状態からここまで出来るようになったというのを見て欲しかった。
特定の誰というわけではない。
あえて挙げるなら、昔の自分に。
希望を失い、自信を失い、再起不能になりかけていた自分に。
ほら、楽しいよ。
君もやれば、こんだけ出来るんだよ。って。
だからウルトラマラソンでの限界との向き合い方は自分の過去と向き合うことだった。
本当の自分自身と向き合うことだった。
本当の自分が”いま”頑張っている自分を認めて、”いま”の自分がもう頑張る事が出来ない精神状態と体を認めて
お互いがお互いを認め合って、初めて心が復活した。
いまの自分と本当の自分が手をつないで頑張っていく。そんなイメージ。
もちろん、元の状態に戻るわけではありません。
まず、体が限界を迎え、心も限界を迎えると本当に体が動かなくなります。
脳からの指示命令系統ではもはや動かない、そんな状態。
だって、歩くのさえつらいのだから。
再起動のスイッチというのは、自分を認めてあげること。
いい悪い引っ括めて、ありのままの状態を認めてあげること。
そして、心を満たしてあげること。
自分の本当の心と向き合うことにあるのではないかと思うのです。
心が戻っても、残り15km。
めーっちゃ!しんどいです。
元気な状態からの15kmではなく、ガス欠+再起動後の15km。
一瞬でも気を抜けば、足は前に出なくなります。
意識も飛びそうにです。
そんな極限状況の中で、体を動かそうとすると、どうなってもいいから走りきることだけを意識して、15kmとかではなく、一歩一歩確実に足を出すことだけを意識しました。
自分だけでは止まりそうだから、前に見えるランナーの背中が見えなくならないように、ゴールまで連れて行ってもらいました。
そうやって一歩一歩確実に足を前に出す。
本当に、その一歩一歩を大切に。
一瞬一瞬を大切に大切に。
これを繰り返して、なんとか75kmを完走できました。
所要時間:8時間40分(時計ないのでたぶん)
目標には少し届かなかったけれど、
とても深い部分で自分と向き合うことができました。
生命力も含めて自分を出し切ることができました。
たくさんの人の優しさに触れることができました。
そして、たくさん泣きました。(走っている最中に 汗)
道に迷いそうになったときに、立っているガードの方。
各ポイントでお疲れ様とねぎらってださるエイドの方。
ただコース付近にいるという理由だけで、走っている姿を見て応援してくださる地元民の方。
車運転しているのに、窓開けて、大声で頑張れよー、と応援してくださる方
間違いなく私の力だけでは完走できなかった。
応援してくださる方に手を振り、「がんばれー」に対して「ありがとう。頑張ります!」と言葉を返すやりとり。
みなさんのたくさんの声援とエネルギーをいただくことができたから、完走することができました。
本当に本当にありがとうございました。
ウルトラマラソンや耐久レースに出ると感謝の心しか残りません。
体はボロボロでも心はとても満ちている。
そんな幸せな感覚でした。
限界の先に見えたもの完(だけど、特別編に続けます。)
ウルトラマラソンの猛者こと仙人様より刺激を受けて、心が折れる・再起動という魔法のようなワードを体験したく、無意識的にウルトラマラソンにエントリーしてしまった9月の上旬。
準備不足が判明した11月上旬から一気に装備を準備して、準備不足の体のことは忘れて、心をセット。早く寝ていざ、レースです。
ランナーの命ともいえる、GPSウォッチを忘れ危機一髪で携帯を取り出し何をのがれて、レースは開始しました。
レースも終盤に差し掛かり、55km付近で心が折れました。
折れた心が再起動できるのかどうか・・・。
心の再起動
心が折れてからの再起動というのは、思っているより難しいです。
パソコンのように再起動ボタンを押して再起動してくれれば簡単なのですが、心にはそのボタンや再起動という機能が標準装備で備わっていません。どこかに隠れています。
だから自分で探すしかない。
どうしてこんな苦しいことするの?
もう疲れたから辞めようよ。って声がずっと聞こえます。
でも、頑張りたかった。
ダメダメな状態からここまで出来るようになったというのを見て欲しかった。
特定の誰というわけではない。
あえて挙げるなら、昔の自分に。
希望を失い、自信を失い、再起不能になりかけていた自分に。
ほら、楽しいよ。
君もやれば、こんだけ出来るんだよ。って。
だからウルトラマラソンでの限界との向き合い方は自分の過去と向き合うことだった。
本当の自分自身と向き合うことだった。
本当の自分が”いま”頑張っている自分を認めて、”いま”の自分がもう頑張る事が出来ない精神状態と体を認めて
お互いがお互いを認め合って、初めて心が復活した。
いまの自分と本当の自分が手をつないで頑張っていく。そんなイメージ。
もちろん、元の状態に戻るわけではありません。
まず、体が限界を迎え、心も限界を迎えると本当に体が動かなくなります。
脳からの指示命令系統ではもはや動かない、そんな状態。
だって、歩くのさえつらいのだから。
再起動のスイッチというのは、自分を認めてあげること。
いい悪い引っ括めて、ありのままの状態を認めてあげること。
そして、心を満たしてあげること。
自分の本当の心と向き合うことにあるのではないかと思うのです。
心が戻っても、残り15km。
めーっちゃ!しんどいです。
元気な状態からの15kmではなく、ガス欠+再起動後の15km。
一瞬でも気を抜けば、足は前に出なくなります。
意識も飛びそうにです。
そんな極限状況の中で、体を動かそうとすると、どうなってもいいから走りきることだけを意識して、15kmとかではなく、一歩一歩確実に足を出すことだけを意識しました。
自分だけでは止まりそうだから、前に見えるランナーの背中が見えなくならないように、ゴールまで連れて行ってもらいました。
そうやって一歩一歩確実に足を前に出す。
本当に、その一歩一歩を大切に。
一瞬一瞬を大切に大切に。
これを繰り返して、なんとか75kmを完走できました。
所要時間:8時間40分(時計ないのでたぶん)
目標には少し届かなかったけれど、
とても深い部分で自分と向き合うことができました。
生命力も含めて自分を出し切ることができました。
たくさんの人の優しさに触れることができました。
そして、たくさん泣きました。(走っている最中に 汗)
道に迷いそうになったときに、立っているガードの方。
各ポイントでお疲れ様とねぎらってださるエイドの方。
ただコース付近にいるという理由だけで、走っている姿を見て応援してくださる地元民の方。
車運転しているのに、窓開けて、大声で頑張れよー、と応援してくださる方
間違いなく私の力だけでは完走できなかった。
応援してくださる方に手を振り、「がんばれー」に対して「ありがとう。頑張ります!」と言葉を返すやりとり。
みなさんのたくさんの声援とエネルギーをいただくことができたから、完走することができました。
本当に本当にありがとうございました。
ウルトラマラソンや耐久レースに出ると感謝の心しか残りません。
体はボロボロでも心はとても満ちている。
そんな幸せな感覚でした。
限界の先に見えたもの完(だけど、特別編に続けます。)