こんばんは。

昨日の減価償却費に続いて、減価償却費の自己金融効果について説明します。

自己金融効果は社内でお金を生み出す効果があるというもの。
※自己で金融できる効果

銀行でも貸したお金を返してくれるかどうか(返済能力)をチェックする際に
「当期純利益+減価償却費=返済可能額」
という算式を使います。

当期純利益は、儲けた額だから、返済に回せるというのは理解出来ますよね。

では、なぜ減価償却費も返済能力に含まれるのか?

それは、減価償却費という費用自体は出金していないからなのです。

昨日も書きましたが、減価償却は「固定資産」を減らして、「費用」にするため、現金の流出がありません。

全て現金取引と仮定したら

売上    1,000円
原価     500円
減価償却費  200円
利益     300円
税金     150円
当期純利益  150円

だとすると、150円は手元にあります。減価償却の200円はお金が出て行っていないので、350円手元にあるということになります。

なぜ減価償却費だけこのような効果があるのか??

それは、、、先にお金を支払っているからです。

建物を買う時に既に支払済で、その「建物」が「減価償却費」に変わっているのです。
先払いで、あとから費用になるからこのようになるのですね。

このあたりのカラクリが分かるようになると数字が楽しくなってきます。