昨日今日と今週は連勤でした。夕方にようやく仕事が終わり、ほっとしたところです。帰宅途中、不図映画館の前を通ると、るろうに剣心の映画がやっているではありませんか。自分へのご褒美にと浮足気分で観てきました。。。
舞台は明治11年の東京と京都で、かつて幕末最強と謳われた伝説の人斬りが流浪人となり、悪いやつをやっつけに行くという、ざっくり言ってしまえばそんな内容の話です(笑)
映画の作りは非常によくできていて、当時の生活も精巧に再現されていました。明治...11年では、数学はどのような道を歩んでいたのかというと、古代からの難問で「円と同じ面積を持つ正方形の作図方法」所謂、円積問題がリンデマンにより解かれた年です。また、ガロア理論も完成されていました。しかし、日本独自の数学、和算に親しんでいた日本人にとって、西洋数学の表記や作法には抵抗があり、数学の知識を受け入れるための準備が整っていなかったようです。当時の西洋推進派たちは思い切って和算をやめようと決心しましたが、和算の家元たちはそれを拒み、やがて大きな確執が生じました。(この時代にはこのような確執がかなりあったようです。他には、たとえば、漢方医と西洋医(蘭学)などです)
映画の中で大久保利通が「古い時代を切り捨てるよりも、新時代を築く方がはるかに難しい」と言っていて、思わず大きく頷きいてしまいました。
しかし、焦ることなかれ、実はこの時は学制発布から6年たち、日本全国に小学生が出てきました。夏目漱石や尾崎紅葉、正岡子規などは日本で最初の小学生だったのです。なんとも頼もしい世代が勉学に励んでいました。
この時、後に近代数学の父と呼ばれる高木貞治は小学校へ入学した、ピカピカの1年生でした。そうです、剣心が志々雄と戦っている中、高木貞治もまた和算と西洋数学と戦っていたのです。この時から新時代は切り拓かれていたのだなと少し変わった観点で楽しめる映画でした。
写真は山形県スタジオセディック庄内オープンセットです。実際にここでるろうに剣心の撮影が行われました。この風景も映画で出てきます。
