11月10日、校内合唱コンクールがあった。

学校の体育館ではなく、音響設備の整った那覇市民会館の大ホールでの開催である。従って生徒たちもクラスごとに練習を重ねてグランプリを目指す、というほどの熱の入れようだった。

2学期の中間テスト対策が始まったばかりなのに、塾を休む生徒がチラホラ出始めた。しかし、クラスで決定したはずの行動なので、黙認した。

 雷注意報が出る中、大雨をついて、生徒も、私や父母もずぶぬれになりながら会場に到着した。1年次から順次壇上に上がるのだが、やはり3年生のハーモニーは格の違いを見せた。塾をサボってまでも練習した甲斐があったというものだ。

褒めてやらねば、、。

 中体連や校内陸上、文化祭、そして今回の合唱など、子どもたちは様々な『才能』を披瀝してくれる。

A君が小澤征二なみのダイナミックな指揮を見せたかと思えば、Bさんは滑らかな指使いでピアノの伴奏を聴かせてくれた。

雨にぬれて少々寒気を感じていたが、男声と女声の軽妙なハーモニー、あるいは重厚なハーも二ーに大きな拍手を送ることで心もからだも「ほっと」ぬくもりを取り戻した気がした。豪雨をも鎮めるすばらしいハーモニーであった。

 生徒諸君、素敵な歌声ありがとう!


 それにしても、「へェー、あいつにそんな才能があったのか?」などの感想を持つのは、『学校の成績の良し悪し』からしか子どもたちを見ていなかった、という『偏見』を持っていたからに違いない。

これからも、彼らと接っする機会を増やし心の眼を啓かねば、、、。