さらば愛しき日々よ

 

泣いたやつがいた 悔しかったのだ

吠えたやつがいた 怒っていたのだ

微笑んでいたやつがいた ゆとりがあったのだ

笑ったやつがいた うれしかったのだ

叫んだやつがいた 答えを見つけたのだ

黙っていたやつがいた 悩んでいたのだ

はしゃいでいたやつがいた 楽しかったのだ

颯のように去ったやつがいた 頭に来たのだ

戻ってきたやつがいた 悟ったのだ

爽やかなやつがいた 心豊かだったのだ

 

机に残る疵は 彼女の名残り

壁の落書きは 彼の人柄

十人十色

三十余年ものうず高い塵芥の中に

あのときの顔と姿が立ち上がる

あのときの叫び声が湧き上がる

 

だが今 全てに別れを告げる

だが今 学び舎は閉ざされる

 

晴れやかな春だというのに

光舞い立つ春だというのに

旅立ちの春だというのに

お別れだ

三十余年の親しみを込めて

三十余年の懐かしさを込めて

三十余年の愛しさを込めて

さらばだ

会うは別れのはじめ

だが別れには次の出会いの予感がある

部屋の片隅で鼻を鳴らす子犬のような別れではなく

じめじめ湿っぽい長梅雨のような粘つく別れではなく

晴れやかに別れようではないか

あのミュージカルのように

声をそろえ歌いながら

指を鳴らしタップを踏みながら

涙の笑顔で

春爛漫の大空へ叫ぼう

さらば

また逢う日まで

 

 

 

 

 

 

 

 8、9日で入試は終わった。9日は「打ち上げパーティ」。

こちらに、「生徒会長になると訴えたから、バッチリだ」と自信満々で弾ける諸君がいると思えば、あちらには「もうだめ、2次試験の準備をしなければ、、」とうなだれる諸君もいる。

いつもながらの光景とはいえ、

「テストの結果は、まだわからない。今日は、うまくいったか失敗したかのパーティじゃない。

40日間もの長きを、一つの目標に向けて頑張りぬいたことを褒め、称えるための打ち上げパーティだ。よく頑張ったお疲れさん。カンパーイ!」

乾杯の後、それぞれ思い思いに菓子を食べ、ジュースを飲みわいわいがやがやのおしゃべりで盛り上がる。私はもっぱらカメラ係で笑顔を逃すまいと撮りまくった。

 そして今日13日は、「ボーリング大会」。

40日間のうっぷんを晴らすべく、力いっぱいの投球で白いピンを弾き飛ばす。

誰もが生き生きとし、身も心も弾けている。

このような1日は絶対に必要だ。

全てを吐き出してうーんと弾ければいい!

そして、明日からの挑戦のための英気を養うがいい!

 32期生諸君!

「終わった」というのは終わりではない。

単なる区切りであるだけで、次への挑戦への始まりだ。

今日から君たちは、次への高いステージのスタートラインに立ったことを忘れるな!

次のステージでまた会おう!

 受験まであと1か月

我が数英舎32期生の受験生諸君!

うまず、たゆまず、あせらず、くさらず一歩ずつ前進しよう

志望高校合格のための準備は、確実に進んでいる

今何をすべきか、何が大切かを改めて確認しよう

一番の禁物は、焦ってあれにもこれにも手を付けようとすることだ

我々は、自分が何点取れば合格できるか知っている

従って、無理をして「難問」に挑戦し、時間と神経をすり減らすべきではない

できる問題をミスをしない様に確実に押さえることが大切だ

簡単だが基礎的な問題か、高度で難解で時間のかかる問題かを見分けなければならない

今すべきは、基礎的な問題を積み上げて、合格点獲得を確実にすることだ

 バスケットボールにスリーポイントシュートがある

相手の固いディフェンス抜け、妨害をかわして放たれるシュートが入るときの

そして、一気に3点も獲得できる感動と興奮は、この上ないものだろう

だがしかし、当然ながら、猛練習と高度な技術が必要とされる

誰もが、いつでもできる技術ではない

 一方、フリースローがある

誰にも邪魔されず、自分の実力で、うまくいけば2点も獲得できる

基礎練習を積み重ね、自分を信じればほぼ確実で可能な技術である

 

 受験まで1か月

スリーポイントシュートなど要らない

確実なフリースローを重ねて行こう

 

 

 いいよ2月。
1日から「集中・直前」講座が始まる。
35日間休みなしの特訓だ。
弱音や、ため息をついてる暇はない。
君の前途を決する文字通り決戦の35日だ。
休むな!遅れるな!風邪をひくな!
万難を排して「決戦」に臨まねばなるまい。
泣き言、言い訳、一切無用だ!
なぜなら、君は1年、2年で、それらを使い果たしてきたのだから。
自分の前途を勝ち取るのは、やり抜く強い意志と
連続する毎日の精進であろう。
 やり抜き、勝ち抜き、前進すれば、
四月、君は憧れの「志望高校」のキャンパスで
満面に誇りに満ちた微笑みを浮かべ、堂々と立っているはずだ。
 
 さぁ、勝ち抜く戦いへの準備はよいか!
 いざ、「集中・直前」講座へ