2024年も半年が過ぎた。

障害リーディング争いがハイレベルだ。

 

1位 上野翔  11勝  2着3回   3着2回

2位 森一馬  10勝  2着10回  3着9回

 

年間成績ではない。6か月間での数字だ。

過去20年のJRA賞最多勝利障害騎手の勝利数は15勝。

ここ2年は石神深一騎手で、15勝、14勝。

 

この賞ができた1987年まで遡ると、

最多勝は1989年の星野忍騎手の19勝。

18勝した北村卓二騎手、林満明騎手。

熊沢騎手の17勝と年間16勝以上上げた騎手は4名のみ。

 

いかに前半だけで10勝以上上げている二人の数字が凄いかがわかる。

しかも、上野翔は、2月10日で落馬して1か月半乗れない期間があってのもの。

 

森一馬は2019年から3年連続障害リーディングになっている。

今や石神深一と並ぶ、障害騎手の第一人者だ。

 

かたや上野翔、2013年から障害に乗り出してから、

最高が2021年の7勝。ここ3年は、7勝、1勝、6勝。

2016年に落馬の影響で、違和感のあった左手中指の治療に際し、

1年間の休養で治療に専念するか、中指の切断のどちらかを迫られて、

左手中指の切断を決断した。上野の左手には中指がない。

 

上野の同期には、川田、吉田隼人、藤岡祐介、津村、丹内。

そうそうたる面々がいる。平場で結果を出せなかった上野だが

今年、障害で大記録を達成できる可能性がある。

 

4か月半で11勝。このペースでいければ、前人未到の年間20勝を

達成できるかもしれない。常に落馬の脅威と戦っている障害騎手。

上野には、なんとか大記録を達成してもらいたい。