1才4ヶ月になる娘がいます。
僕が夕方、保育園に迎えに行くと、娘は両手を上げて「お~っ!」と挨拶のような小さな歓声をあげる。
それはまるで街中で久しぶりに同級生と再会したようなリアクションだ。
それをみた保育園の先生にいつも笑われている。
「どうしてこんなリアクションになるの?」ということを考えてみた。
彼女はいま、生後1歳4ヶ月。日にちで約485日を過ごし、時間に換算すると約11,640時間となる。
比べて39歳の私は14,235日、341,640時間を過ごした。
例えば、人の脳みその中に、経過した時間と体験した記憶を時間軸ごとに記憶する場所があるとして、
その記憶容量が1歳児と39歳の私とで同じ容量だったとすると、
私のその記憶する場所には、細かく目盛りを振った定規のようなものがあって、
その目盛りに時系列順にこれまでの体験が刻み込まれている。
反対に1歳児の彼女の記憶場所には定規の長さは同じなんだけど、刻まれている目盛りの間隔がすごく広いのではないか?
つまり、何か新しい体験をする度に(記憶の)定規の一番新しい端っこ部分に書き込まれていって、
そして書き込まれる度に古い記憶が定規の前のほうに行儀良く詰まっていくのではないのでしょうか?
朝、保育園に預けられてから、私が迎えに行くまでの彼女にとっての8時間は、
私の記憶の定規に置き換えたときに8時間×39倍の312時間、つまり13日に相当するのではないか?と、仮説も立てられます。
もし、この仮説が正しいとすると、久しぶりに会ったような彼女のリアクションは納得がいくのですが・・・。