スッタニパータ 学生アジタさんの質問1033の解説 | suttanipatacomのブログ

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suttanipata.com管理者がスッタニパータ(ブッダのことば)をわかりやすく現代風に解説

1032 アジタさんがたずねた、「世間は何によって覆(おお)われているのですか?世間は何によって輝かないのですか?世間を汚すものは何ですか?世間の大きな恐怖は何ですか?それを説いてください。」

1033 師(ブッダ)が答えた、「アジタよ。世間は無明(むみょう)によって覆われている。世間は貪(もさぼ)りと怠惰(たいだ)のゆえに輝かない。欲心が世間の汚れである。苦悩が世間の大きな恐怖である、とわたしは説く。」


 

ブッダは、世の中の人々は、

「無明に覆(おお)われている。」

これは、無明ですから、空の悟りが理解できていない人が多い。つまり、空ですから無常(常に変化する世界)を受け入れられない人々がほとんどだと言うことです。多くの人の無明のエネルギーに覆われていると言う意味もあります。

 

「世間は貪(もさぼ)りと怠惰(たいだ)のゆえに輝かない。」

ほとんどの人が、自分の(貪りですから欲しい欲しい)欲求つまり好き嫌いに分けるので貪り求める人間的思考の人。怠惰これは、自分の心の状態をよく気をつける事を怠り気をつける事ができていないので輝かないつまり心がすさんでいると言うことです。そう言うエネルギーに覆われているので輝かないという意味もあります。そういう人間的欲にまみれている心が世間の汚れとして存在している。

 

「苦悩が世間の大きな恐怖である。」

無明な状態で苦しむわけですから解決しませんそのうち道を踏み外すような行為に走る人がいるのでそれは世間の大きな恐怖になると言うことです。また、その苦悩のエネルギーが溜まることで世間が苦悩の方へ偏りやすくなるので恐怖であると言う意味もあります。無明の人が多いとそう言った苦悩のエネルギーが溜まりやすくなるのです。

 

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