2021年4月30日、私は28日の時点でAさんの喉の痛みと発熱について主人に話しておいた。

 

その時、普段は怒ることがほとんどない主人が珍しく「なぜ、Aさんは病院に行かないのか。」と怒り出した。

 

更に「Aさんの旦那さんは仕事に行ったのか。あそこの病院の危機管理はどうなっている。娘ちゃんも大企業に勤めていると言っているが、あの大企業がこんな危機管理なのか。もし病院や会社でクラスターでも起こしたら・・・と周りのことを考えることがAさん家族はできないのか?。私は、仮にこれで本当に主(私)が感染していて私も・・・と考えたら・・・。考えただけで恐ろしい。とにかく感染していると仮定してこれ以上拡げないことを最優先に考えるしかない。それにしても、Aさんが病院に行ってきちんと検査すればあとの人たちがどうのこうのということがなくなるんだから、なんで病院に行かない!!」と言われたのだった。

 

この時必要以上に恐れることはないけれど、かと言って周りに及ぼす影響全く考えないのも良くないと思った私だった。

 

そして、この日もAさんは病院に行くこともなく酷い声で電話をしてきた。

 

いつもなら、私も「病院に連れて行こうか?」というところだが、今回ばかりは私からその言葉をかけることはなかった。

 

そしてこの頃のAさんの口癖は「お金が貯まって、貯まって仕方がない。」だった。

 

正直私はこの言葉を聞くのが本当に嫌だった。うちは主人が一人働き一馬力に対して、Aさんの家は家族全員が働き四馬力なので多分私の僻みなんだろうが、今家族全員が働けるのは誰のおかげ?という気持ちがこの時私にあったのだろう。

 

私も働きに出れば・・・と考えることもあったが、今私が働きに出れば音楽発表会はどうなる?私がお願いして責任者になってくれたCさんに迷惑がかかることがわかっていてそれは出来なかった。だからいつも聞き流していた。

 

電話を切った後、肺疾患患者である実母に食料を届ける方法など色々と考えていたら、あっという間に夕方になってしまった。