配信)映画「SINGULA 」1人15役を演じ分けるspiさん | なおのブログ

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spiさんは歌が上手いだけじゃなくて、

演技もできるし、アイデアマンだし、

「日本の芸能関係者は彼をもっと大事にしないと、アメリカに行っちゃうよ〜」と思う

 



 

https://theatertainment.jp/japanese-play/127667/

 

 

spiさんは15役を「ロジック」に組み立てたっと言える知性の人。

演技のあれこれを「なんとな〜く」と言う「感覚」だけの人や顔が良いだけの人は早々に行き詰まる場合が多くて、

だから感覚を言語化できる(あるいはそう学習できる)人はさらに新しいモノに挑戦できるように見受けられる

 

 

 

 

ディベートのテーマは

「人間は破壊するべきか?否か」

 

 

 

 

本編前に記者会見の様子が見れて(これと本編の初めが無料で見れる)、

なぜかヨギボーとコラボ(^ ^)

 






撮影時期はコロナ禍真っ盛りで、

始めは配信だけにするつもりだったようです。


、、、そういえば堤監督は2020年6月に荒牧慶彦さんと有澤樟太朗さん主演のABEMA OnlineReading「百合と薔薇」も撮っていた!

(記録)

不覚ながらに泣いた話でしたし、

画面は割っていたけどマッキーと有澤君のキスシーンがあったし、

配信・朗読劇が花盛りだった思い出があります。

なにかしなくては!何かをしたい!!

だったら何をどーする?!

を集めた作品が多い時期でした





だから上映が決まった時はスタッフ一同喜びと驚きがあり、

おまけにマドリード国際映画祭2023年招待作品になり、外国語映画最優秀主演男優賞を取るなんて思ってもなかったようです。


、、、そーいえば堤監督は映画「ゲネ★プロ7」の監督でもあるけど、この映画はいろいろ「?」で面白くなかった(><)

 

 


 

AI15体全員がヨギボーと戯れる宣伝映像が

シュールで面白い爆笑し、

ちゃんと映画で演じた番号とリンクしている❗️

 

 

 

 

 

【本編】

内容にふれています

 

 

「面白かった〜🙌」

配信だったので「おかわり」も堪能しました

 



とにかくspiさんの15役はすごかった~💐

額に付いた番号によって声と仕草と表情を変えるから、全員が座ってるシーンは姿勢が全員少しずつ違っていて、

なんなら撮影風景をメイキングで見たい。

 

 

 


そして

内容が興味深かった🤔

 

先生からの問いかけ

「人類は破壊したほうがいいか?」に、

ほんの少しづつ持たされている人間の記憶をタネに「いい」「ダメだ」の理由を15体のAIが話すストーリ。

彼らはそれぞれに植え付けられた記憶に個体差があり、はっきり個性として分かったのは

②はピアノを弾く

⑦は歌を歌う

⑥は詩が書ける

⑤は恋人を奪われてその腹いせに7人を殺した男

⑬は1000万人くらいを中毒死に追いやった麻薬王

⑩は絵描き

⑨は夫を亡くした悲しみで酒におぼれた女

⑮はとても優しく1番人間らしい

⑫は役者

他の個体もそれぞれに意思と思いとうっすらとした記憶がある

 

 

15体すべて揃わないとディベートができない条件の中、

①が禁止であった「自分の考えをディベート前に話してはならない」を破ってしまい機能停止に。

、、、つまり動かなくなってしまう

 

 

 

これでは「15体すべてが討論に参加する」の条件に合わなくなってしまうので、

⑮が「①は単にエネルが切れてるだけなので、みんなのエネルギーをシェアしてはどうか?」と提案

 

そして

全員がしぶしぶながらも①のほっぺにキスをする(ように見える)仕草をするけど、

これが面白いエネルギー充電方法!!

(これぞまさしく人間の行為の写し!)

 

 

 

 

ようやく始まったディベートは、

生きている私の心を揺さぶります

 

 

⑬の「危険なモノは排除してリスクを排除する(つまり人間滅亡)とわかりやすく提案したが


特に⑫の

「適当さ 曖昧さ、いい加減さが人間の魅力で

絶対的な正確さがないモノがあまたある。

演劇で悲しい時に大笑いすることすらあり、

正確さは一つではない。

ゆえに

同じ役を演じても役者によって表現の仕方が違って正反対のアプローチが同時に賞賛される事ある」

 

さらに⑥の

「想像力を持つ人間は素晴らしい、

1を100にすることはAIにもできるが、

0から1を生み出す事はできない」


にそうだよね~とうなずき、

でも

「その創造されるモノに投資をしないのはなぜか?」の問いかけに絶句し、

そんな中

才能がないとわかったのに物語を書き続ける人間の話と、

全く売れない彫刻家の作品がその死後に売れた話から、人達がその作品を見る事で生きる希望を持った話しになり、

それを聞いた③が涙したシーンに「感動」し

 

 

 

さらに話はどんどん広がっていき、

家族のありようや虐待、さらには生殖を伴わない関係やLGBTなどの「強い関係性」にもまで話が広がる

 

 

 

そして最終ジャッジの時


15体の前に並んでいるのは「人間は必要」の青いボタンと「必要ない」の赤いボタン。

そのどちらかを押さないと「機能停止」←彼らはそれを怖がっている時点でとても人間的で、このディベートで負けても機能停止なので、

彼らは真剣に話しをして考える

 

 

 

「3  2  1」の号令で画面は暗転

 



次のシーンで

15体すべてが折り重なるように横たわっていて、

つまりは全員機能停止に!!

、、、この命題に15体全員が答えを出せなかった

 

 

 

 

「そっか、、、

そーだよね!

人はそうやって迷いながら生きていくだから」

と思って見ていたら

 

 

「?」

No.①が動いた?!

 

頭部の番号の付いたマスクを剥ぎ取ると、

そこにいたのは「人間」

それも

嬉しそうに笑っている

 

おまけに

赤と青のボタンを触ると、

それは両方とも「青」になった!

 

 

 

つまりは先生が①で、

彼は人間を存続させる事を願って、

それゆえに

わざわざ反対の意見を集めたかった!

 

「やられた!!なんという脚本の妙🙌👏」

 

 

 

 

 

さて記者会見で

「声優の仕事はそれに取って代わられる脅威にさらされているが、

俳優は顔の表情などまだまだ難しい面があるから(そうなるのはまだまだ先で)大丈夫なのでは?」

と堤監督がおっしゃっていたけど

 

 

 

 

 

彼は俳優の仕事もやっているので声優の仕事だけの方とは少し考え方が違うのかな?

NHKニュースでは「ここからのニュースはAIの自動音声に」っていうのがあるけど、、、

 

 

 

それにしても

人件費を削減するために・人が便利に生活するために作られたあらゆるモノが回りまわって人間の首を絞めるモノになるって、

マジなんの冗談で皮肉なんだろ?

 


「SINGULA」の意味は唯一無二。

人はいつまでもそうしていられるように、考えて考えて0から1を作りだせるように!!

 

、、、でも私には作り出す能力はないので、

せめてそれら本代・チケット代etcにわずかながらのお金が出します(^ ^)