2月11日ミュージカル「イザボー」大千穐楽 | なおのブログ

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人生にエンターテイメントがあってホントによかった〜

このブログは
①のろけ(^ ^)
②歳を重ねてから「あの時の私はアホで楽しかったね」の備忘録
です




ポカポカ陽気の当地を出発して、
思う事は「幕よー開け!!」←当分これはトラウマになるね


新幹線の中で見た

理生さんのストーリーにニヤリとして



本町駅構内を歩いて歩いて歩いて🚶‍♂️、、、

オリックス劇場へ


4月にWOWOWで放送決定

、、、もう一回入り直そうかな?


 



取っていただいた席は

3列上手サブセン席の通路寄り

(ちょうど前の席が抜けていて

1列はセンターブロックのみ席がある)




早々に物販に並んでパンフレットを買う。

それがちゃんとビニール袋に入っていて

「これってネタバレ注意のため?」と思ってしまう舞台刀剣乱舞な脳です🤭。


パンフレットには歌詞のほとんどが掲載されていて親切



5分ほど前から始まった[特別演出]は、

大森未来衣さんとユーリック武蔵さんが

客席をフランス国民的に見立てシャルル6世の戴冠式「シャルル セッツ!」の声出し

https://x.com/watanabe_engeki/status/1756626053475479853?s=46

回りをアンサンブルの人達が囲んでくれる(^ ^)、



ケータイなどの諸注意ををコントまじりで説明





始まってすぐにシャルル7世(甲斐翔真さん)と義理の母ヨランド(那須凛さん)がイザボーの生い立ちを話すが、

あまりの歴史の偶然に驚くばかり。


イザボーはバイエルン公国の王女でその時の名前は

「エリザベート」

おまけに

次期国王のシャルル6世(上原理生さん)が彼女に一目惚れをして妃に迎えるが

すぐに旦那とうまく行かなくなる。

なぜなら

シャルル6世は気が狂ってしまうから

(ミュージカル「エリザベート」の場合は夫フランツは自分の母ゾフィーの半ばいいなりだった)


そして子供を産んで何人も亡くして

(そーゆー時代でもあったが)

生き残った男子ともうまくいかず、、、

って

まんまミュージカル「エリザベート」!!


おまけに

婚家の国の言葉をあまりうまく話せないうちに嫁いだエピソードはミュージカル「マリー・アントワネット」にも似通っているし、

この当時のありふれた話なのかもしれない。





ところでミュージカル「エリザベート」では、

エリザベートの晩年はルキーニに語られるだけで、彼女の晩年の本心は♪夜のボート♪で語られる夫フランツとの関係だけで、それ以外はどーだったんだろ?と思うけど、

イザボーはいろいろ泣き言を言わないし、

「で!

私の生き方になんか文句あるの?!」

と啖呵を切る姿が見事!




そしてなにより曲が良い🌹

あえて高音を使わない作戦(ミかファが最高音)で、儚さを消して地声の響きをたっぷりに堂々と

ロック調の歌とやや音の多めのラップ調のメロディには迫力があって、

その中に

望海さんをはじめ歌える俳優のパンチのある声が乗るからワクワクゾクゾクする




さて

オープンニング曲では

セットが回ってイザボーが見えた瞬間に、客席から割らんばかりの拍手が上がり

「全ての名誉は私のもの、、、」

で心を全部持っていかれる快感!

おまけに

高速で動く複雑な3つのセットが場を盛り上げる。

、、、ぶつかる?!

いやいや通り抜けた!

あ、

重なった!

など

そんな動くセットの上や中をさらに動く俳優達を追いかけるのは、3列目では前すぎて目が足りない




久しぶりに女性を拾ってしまった

大森未来衣さん照れ

イザボーの少女時代とジャンヌ・ダルク役とさらにイザボーの娘でイングランド王に嫁がされたカトリーヌの3役を軽々こなしていて、

だから

1幕終わりの「もう貴方の力はいらないわ」からの役変えが歴史的に皮肉で、

2幕のイングランド王に嫁げと母イザボーに言われた時の「それで私は幸せになれるの」のセリフは、そのままイザボーが結婚する時のセリフとダブる演出効果あり!


そんな彼女は、

声の金属的な響きを付けたり消したりして役に寄りそうプランがとても合っていて、次の作品が楽しみな俳優さんです





2幕の始まりは過去に戻って

シャルル6世と弟オルレアン公ルイ(上川一哉さん)の若い頃のエピソードから。

2人は客席の両通路を使って登場して、

通路側の私の隣に上川 さんがにこやかに立ってくれる喜び照れ


この時「どちらが早く愛する妻の元に帰るか?」を5,000ルビア(当時の貨幣)で賭けた彼らは、

本当にお互いの妻を愛していたのに時間と境遇は残酷で、

兄は王になったが狂気に堕ち


そうそう

理生さんは声はもちろんですが、

狂気の時間からふっと正気になる演技がとても良かったので、もしレミゼのジャベール役を次も演じられるならどんな深掘りした演技プランで来るか?

楽しみです




弟は自身の野望のために兄の妻のイザボーと寝る

スペアゆえの恨みと希望がまぜこぜになった立ち位置の演技が良い




さて

望海さんの声はキラキラ輝く声が好き照れ

パンチがあって強さがあるから、

ミュージカル「Moulin Rouge」で平原綾香さんとダブルだけど、全く違う印象になるだろうな〜



 


シャルル7世役甲斐翔真さん


以前の声はふわふわしているだけで物足りなかったけど、

すっごく厚みのある良い声になってるし、

体もがっしりしてセンターに立つと映える。

おまけに今回は擬人化された黒死病の役(背中に黒い翼を背負っている)で客席からの壮大な拍手に迎えられて、

「俺を待ってるの?」とお茶目に対応




ラストで多量に降ってきた花びらは、

(舞台上に積もるくらいに大量に)

見事に生ききったイザボーへの祝福の花びら

(彼女は65才まで生きた)

であり、

血に塗れた人生の赤でもあると読みましたが、

作る人達は大変だろうな〜




カテコ

お互いに花びらをかけ合ってキャッキャとはしゃぐ俳優さん一堂と、スウィングの3人と、ポスターを掲げ持ってぱっと見スタッフのような格好の末満健一さんが登場で、

後から演奏の人達も登場


客席は総立ち👏👏


理生さんは花びらに足を取られてすべって転んでか

ら笑いがとまらなくなったみたいに、

みんなに花びらを駆け回ってとても楽しそう



望海さんの

「もっと多くのスタッフがいて、

このセットも人力で動いているんですよ、

知ってます?」って客席に問いかけたけど

石井さんの

「え?

みなさん 知ってますよね〜」で客席からは拍手👏



3列目からはセットの下の車輪もセットを動かす力技のスタッフの姿もよく見えましたし、

そうそう

セットを動かす時のゴロゴロな音が聞こえなかった。


理生さんの「みなさん、生きてくれ」は

そのまま私達へのメッセージで、

那須さんは初ミュージカルだったようで、

望海さんに話をふられて泣きじゃくり

「大変だったけど、こんなに楽しいとは思わなかった」とおっしゃり、離れた場所にいた理生さんがすーっと隣に来て花びらをかけてあげてねぎらって、

とても和気藹々としたカテコでしたら




うん!

確かに悲劇だけど元気出た‼️


だって

♪すべての栄華は私のもの

すべての富は私のもの 

すべての希望は私のもの

そして

すべての絶望も 私のものだった♪

をキラッキラの声でロック調で歌われたらなんかそー思えるし、「選ぶ」ってそーゆーことなんだろうな~っと思っし、

「で、

これが私の決めたことだけど文句ある?」

の力強い宣言と強気なあおりの表情に救われた気分がするのが不思議



https://x.com/watanabe_engeki/status/1756626053475479853?s=46

カテコの様子



「再演希望」

と叫びます



ちょっと話を変えて。

ミュージカル「イザボーー」を本家フランスで上演したらどうなるんだろ?

オリジナルミュージカルを輸出できるようになるといいね(^ ^)