8月27日ミュージカル「憂国のモリアーティ op5〜最後の事件」マチネ | なおのブログ

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15列下手サブセン端っこ

 

 

開場時間5分過ぎに入場したのですが、

すでに物販は長ーいクネクネした列が会場外の外階段まで続いて💧、
物販は一旦諦めて早々に客席へ
(休憩と同時に物販場までテケテケ)

 
客席BGMは「ロンドンの穏やかな朝」風でオルゴールの音とピアノの音で紡がれて、
馬車が行き交う音や小鳥の鳴き声が聞こえる。
、、、これがロンドンの日常の音であり、
ウィリアム達が聞いていた音でもある
 
 
 
舞台に目をやると
いつもと同じようにピアノが下手に鎮座

 そして、
会場スタッフの「お荷物は通路に置かないでください」の言葉に、
「前情報で知っていたけど、久しぶりの客席降りありネ」とちょっと嬉しくなるし、
客席の控えめなざわざわも心地よい。
、、、私の周りはほとんどがマスク着用でしたが、特にそのことにアナウンスはなかったです 
 
 

始まりは
ウィリアム役鈴木勝吾さんが語るようにアカペラで歌うところから。
op 1〜4の物語を懐かしいメロディで歌い継いで(リプライ・フェスティバルbyただすけさん)、
客席からアンサンブルのみなさんが舞台に上がりメインテーマを歌って、、、
 
っといきなりの内容盛りだくさん。
 


本編は単行本2冊分で、
わかっていたけど悲しみに包まれたストーリー展開がツラいし、それぞれがそれぞれに向ける想いが重い。
op5はウイリアムの「僕はもう死にたいんだよ」が通奏低音にあって、
そんなウィリアムの周りには白い仮面を被った者(たぶん今までに殺した貴族などの亡霊?)が付き纏っていて、


視覚的にもウイリアムの背負った悲しみと苦しみがわかる演出が秀逸

 
 

この作戦で自らの死を決めているウィリアムを止めるために、シャーロックにそれを依頼するルイスとフレッド、
一方で
その願いごとを受け止めると決めて淡々と任務をこなすモラン、
特に今までどちらかと言えばコメディタッチだったモラン役井澤さんの、今回の静かな佇まいが辛い
 
一方
友人だから一緒に生きようと言うシャーロック、

全ての人にソロ曲があり見せ場がありで、
集大成さが半端ない仕上がりでした
 
 
そしてロンドン塔の最後の決戦シーンは涙涙
 
「お前を1人で行かせねー」とウィリアムをかき抱くシャーロック、
ゆっくりその背中に手を回すウィリアム、
漫画ではまっ逆さまに落ちる絵が印象的でしたが、
舞台の静かな抱擁の演出は泣きます
 
 
そして
生き残った民衆・貴族院の未来の姿が原作通りに話が進んで、、、
 
 
からの
ホントのラストシーンは、
NYで椅子に座ったウイリアムとシャーロックが語り合う後ろ姿でした
、、、うれし涙で涙腺崩壊

 
2人が生きている事は原作を読んでいたから知っていた!
知っていたけど、
改めて舞台でも2人の並んでいる姿がたとえ後ろ姿でも観れたから、もう大満足です
 
 
 
全ての人が満遍なく歌えて、
、、、やや感情が乗らない歌い方の根本さんも「役的にそれもありかな?」っと思えるくらい。
 
ウイリアム役の鈴木勝吾さんにいたっては、
レーザービームな声とまろやかな声を歌い分けてミュージカルとして堪能させてもらいましたし、

客席降りの演出でロンドン市民が隣を歩いて、

私の後ろの通路をシャーロック役平野さんが音もなくス―――と通り過ぎて、、、


(公式より)

っと耳も目も楽しみました


 

そして今回最大の拾い物がピアノ🎹。
国際コンクール指定ピアノ「SHIGERU KAWAI(サイズは5か7かな?)」を使っているのですが、

演奏の境田桃子さんの技術もありで、

低音の重音が全く潰れずにクリアな音のまま客席に届くことはもちろんですが、

una cordaのまろやかさの驚きました。
多くの場合響きが止まりパサパサ胸肉系になった音をペダルでしっとりした音にするのですが、
今日のピアノでは種類の違う音!として存在していました。
そして
その柔らかさにマッチさせた勝吾さんの声との相性が素晴らしい。
今回の曲ではレーザビームの声はやや鳴りを潜めていましたが、まろやかな声が堪能できて超満足な出来でした

 
カテコはもちろん総立ちで
勝吾さんのパーンとよく飛ぶ声での
「本日は
まことに
ありがとうございました」が清々しい


さて、
帰りの新幹線で一緒に観た同業者と
「勝吾さんはグランドミュージカルにもっと出演して欲しいね」の話で大盛り上がり

ただ「何役が合ってる?」には
二人とも首をかしげて、既存の作品で思いつかない。
 

さて
パンフレットのインタビュー記事は読み応え満点で、
「そんな想いがあったのね」
「そんな面白い話もあるのね」
「それはしんどいですね、、、」な話満載でお買い得。

S席特典は過去作のシーンのアルバム。
ほとんどのシーンの意味がわかる自分に
「全作品がちゃんと観劇できてホントよかったね」と


 東京公演はさらに熟成が進み、
もっとこなれた出来上がりになっているだろうな〜

観劇が楽しみです照れ


平野良さんのxより

平野さんと勝吾さんのお辞儀の仕方が違う事に

なんだか萌えるニコニコ




公式Xより


、、、現Xの添付の書式が変わった?


追記)
せっかくなので、
ミュージカル「スリル ミー」でもSHIGERU KAWAIを使わないかな?
アップライトピアノとはセットが変わってしまうけど、響きは断然良くなるから。
ただ
カワイ楽器の殿様商売はアホやな〜っと思うけどねガーン