気も漫ろ、散漫ながらも
読書かなあと。
旧い著作を割と読むので
難解漢字がちょっと読めたりと云う
副産物もある。クイズ好き。(^_^;)
以前、画像載せた金子光晴氏の本。
昨日はおカネに纏わる話を読んだ。
1930年頃、中国上海に渡っていた氏。
この頃
得体知れない夢見る人々も、
日本脱出して
集っていたようだ。
上海出て広東へ行く費用が無いという
前田河という友人から
借金したいと言われる。
銀相場で当てたブルジョア宮崎邸ヘの
口添え頼まれる。
暫く腕組みするも、
ぽんと200円OKになる。
返す意志なさげの友人。
その1割を貰った金子光晴。
『20円で心が暖かくなって
肌に触れる夜風がなまぬるく、
暖かであった。
金と背中合わせの夢が、
シャンプーの泡のように、
ふつふつとこころのなかに
うかんで、散っていった。』
金子光晴は夫婦で蘇州行を計画していた。
調べたら、現在の1円が1万円とのこと。
もっともっと貨幣価値に差があると
思っていたので。(^_^;)
そんなものかなあと。w(^_^;)