ブランド大好きギャル系・ヤンキー女子?砂糖メル子・介護業界で世界を救う?第8話

登場人物データ

 

大君おおくんバーシー子

頭ネジ右左病、

46歳の時自宅にて突然頭が右方向にねじれ出していることを

家族により聞いてロボット病院にて診断され発症。

年齢、60歳

 

 

第8話

 

バーシー子はダラダラした性格だった。

 

何に対しても何の興味が持てない性格だった。

 

だけど一通りの世間的なものや事には人一倍に

神経質で型にガッチリハマることに何よりも生きがいを

感じていてバーシー子は自分の頭にある世界こそは

この世の常識なんだから、

 

この私の常識にがっちり当てはまる人が正義であり、

その常識からほんの少しでも外れた人がバーシー子の

視界に入ってしまった瞬間、

 

その人がいくら凄かろうが、

その人がどんな苦労人だろうが、

 

その人がどれだけ家庭問題に悩んでいて職場では一切持ち込まず割り切ろうとしようと必死だろうがだ。

 

バーシー子の興味と言ううるさい感情付きの標的となる。

 

 

つまりバーシー子にはそうした家庭問題は上手くいっているのが当然であり。

 

バーシー子にとって会社に暗い顔を見せてくる人は全てがバーシー子の常識から見れば非常識であるわけだ。

 

バーシー子は幼い頃から大変厳しくて優しいご両親によって成人を迎え

結婚をするまでの間、箱入り娘として大事に育てられて来ていて、

 

物にもお金にも人にも困ると言う経験がなかったとバーシー子は思っていた。

 

なぜなら全てがバーシー子の思う通りにバーシー子がコントロールし管理していたからだ。

 

回りのヒトは何も言わなかったのだ。

 

しかし頭ネジ右左病が発症するまでの標的になってしまう人は

特に社会的に見てバーシー子が気にするほどのことではない場合が本当に多く、

 

 

ほとんどの人はバーシー子の異常なまでの執拗なうるさい興味心を広く受け入れていた。

 

 

それは回りの誰もがバーシー子に目をつけられる事を嫌がっている事を理解していて、

 

悲しい事に当のバーシー子だけがそんな回りの気持ちに1ミリも気が回らないほどバーシー子は

その人に全神経をあんなに誰よりも小さなカラダで感じていた。

 

まるでコマネズミか働きアリ、

またはアリ地獄に住むアリのようなキビンな動きと、

神経質過ぎる敏感さを発揮していて、

 

 

まるでそれこそが生きがいかのように回りには映っていた。

この場所に来るまではそうだった。

 

 

そんなバーシー子を変えたのが館内から突如現れては皆んなを驚かせた小人軍団だった。

 

小人軍団は資料館にある大きくていつもきちんと整理がされていて誰でも何かに興味が産まれた者だけが入れるシステムが搭載されていて個人が持つ興味を入り口の小人に伝えて承認された者だけが入れるシステムになっているので

 

友達と二人でただ何となく資料を調べたいから入れて下さいとだけでは到底無理なシステムになっている。

 

バーシー子が調べたくて入場をパス出来た理由は、バーシー子の為のバーシー子が

どうやったらココロにチカラがつくのかを知る為だった。

 

 

入り口の小人はバーシー子が148センチの小柄より更に小柄な145センチだったから、

回りの人は小人だとか小人軍団だとか言ってからかっていたが、

 

バーシー子は違って自分が小柄だと言うこともあって自分よりカラダの小さなヒトには他の誰よりも優しく接していた。

 

そしてバーシー子が皆んなが小人軍団と呼ぶ、

カラバス1号という入り口係に今日、自分が来た理由を伝えると

 

カラバス1号は親切にも小さな変わりたいヒト用チカラ付け問題史の棚までバーシー子を案内した。

 

小さな変わりたいヒト用チカラ付け問題史の棚には

これまでのチカラ付け史の歴史が全て図鑑形式となっておよそ500冊が綺麗な形のまま保管されていた。

 

バーシー子は思った。

やっぱりこの館内の中にいてもここだけは誰でも入れる場所じゃないんだな。

 

なぜならバーシー子がまだここに来たばかりの頃、

 

この館内のことがなにも分からないころ

いろいろと見て回った時からこの資料館に興味があって

 

当時の中間たちと引き連れながら見て回った時、

バーシー子と何をするにもどこに行くにもまるで同じのクーマ子がいるのだが、

 

クーマ子はバーシー子にとってはまるでカラダの一部のような存在で

熊のような外見はまるで熊の着ぐるみを着た50代女性で

 

歩き方はスタスタときびんでコマゴマと動き真面目な性格で間違ったことを自分ではしないタイプだけど

回りに自分と違う行動をする人が現れた時のクーマ子にはあるクセがあって

 

 

クーマ子も自分でクセを治そうと夜な夜な資料館の中で調べ物をしては自分のクセを治そうとしていた。

 

資料館の前にいるカラバス1号に何度かまだ分かっていないからもう少し良く

クーマ子の考えをまとめて来るとよいとクーマ子より身長が20センチも低い

 

カラバス1号に言われる度に

クーマ子は面白くなかったから必ずこの入り口のカラバス1号に

 

よーし通過を許可しょうと言われるように下調べを繰り返した。

 

 

クーマ子は自分のクセに最初から氣がついていたわけではなかったから

クーマ子の体型からはおよそ誰も気にも留める者はなかったのだが

 

 

それでもクーマ子は誰にも分からない悩みにひとり苦しんでいた。

 

クーマ子は子供のころからこの熊の着ぐるみのようなカラダではなかった。

 

子供の頃のクーマ子はまるでバービー人形のようなスタイルで回りの誰もがクーマ子バービーと呼ぶほど可愛い女の子だった。

 

ところが10歳を少し超えた頃からクーマ子バービーの姿に変化が起き初めたのだ。

 

それはクーマ子の意識とは全く関係ないところで誰にも、

 

そうだクーマ子の育ての親にさえ見当が付かなかったからクーマ子に分かるはずもなかったし10歳くらいのクーマ子の回りにいた当時のバービー人形のように可愛いクーマ子に淡い憧れを抱き歩み寄ってきていたヒトは、

 

 

バービー人形・クーマ子が

何の前ぶれもなく回りの期待とは全然違う方向へとジワジワゆっくりと

進み出したことを回りにいた一番仲良しだったバービー人形2・3と呼ばれて、

 

 

バービー人形・クーマ子の2番、3番を競い合うほどの美しさを持っていた彼女等でさえも、

もうどうすることも出来ないほど毎日毎日、そのスピードは加速していくのが分かり、

 

 

同時にバービー人形2.3のココロがクーマ子バービー人形から離れて行くのを他の誰でもない

 

クーマ子自身がまだ小さな未完成な状態のままのココロで

じっとしかし噛み締めるようにひとりぼっちで感じていた。

 

 

次第に月日が流れてあれから3ヶ月経過した夏休み明けの9月の始業式のことだった。

 

 

クーマ子の姿の変わりようにクラス中の誰もが目を覆いたい気持ちでいっぱいになった。

 

 

周りからはウソでしょう?あれがクーマ子バービー人形なの?

 

あれはもうクーマ子バービーじゃなくて熊のクーマ子そのものよ。

 

そう言う声がだんだん大きくなって来てクーマ子は泣き出したいのに涙も出ない。

 

もう自分は何なのかも分からない。

 

自分が何故熊のようになってしまったのかなんて誰も気に止めてくれない

現実をただただ受け入れ続けていた。

 

 

クーマ子の変わり果てた姿に誰も何も手が打てない状況だった。

 

当時、治療方法はなく何が原因かなんて町医者でもサジを投げ出すほどだった。

 

クーマ子の家族たちはそんなバービー人形・クーマ子を

そのうち治るとほったらかしていた為、始業式の日も学校には何の連絡も入れなかったものだから

 

学校の先生も何も気には止めずに過ごしていた。

 

しかしもし、

バービー人形・クーマ子の親から連絡があれば対応をすることは学校側の共通の認識としてあった。