かつてセミナーで聞いた話を書きたいと思います。

(こども病院、小児科医の話)


タロー君の休日。

朝はなかなか起きず、10時ぐらいに目を覚まし、

朝だか昼だかわからない食事をする。

友達から連絡があり、ゲームを持って出かける。

友達の家もしくは公園などで友達と遊ぶのかと思えば、

そこでもゲームをする。

もう夕方。友達と別れて家に帰る。

ゲームをする。テレビを見る。

お母さんのごはんの支度ができ、家族で夕飯を食べる。

お父さんと風呂に入る。

「今日何してた?」ときかれても「別に」という会話。

お風呂を出たら歯磨きして寝る。


さて、皆さん、タロー君の生活をどう思いますか?


一見、だらしない生活を送っているように見えるタロー君ですが、

この生活には実はとても大切な要素が詰まっているのです。

「家庭」とは子供にとって、「休息と楽しみ」の場。


衣食住の世話、家族との語らい、

そういうものがない家庭が増えている。

清潔な衣服を与え、食事を与え、お風呂に入れて、子供に話しかける。

当たり前に思うことがされてない家庭が、現実とても増えている。


それは「虐待」「育児放棄」をされている子供たち。

この子達には「休息と楽しみ」がない家庭が多いらしい。

そして虐待されている子達の半数近くは発達障害児というデータも出ている。


そして「家庭」とは「しつけと教育」の場。

この「休息」と「しつけ」のバランスが大事なのだそう。


ミハを療育していて何度となくこのセミナーの話を思い出す時がある。

ミハが家でダラダラ宇宙人していても、

(本当に体がダラダラしている)

こんな格好できるの(許せるのは)家だけだよね、と思ってみたり。

自己嫌悪で育児放棄じゃないかと落ち込んでも、

食事は与えてるし風呂にも入れた、と前向きにとらえたりして。


家庭がリラックスできる場所であること。

大人でも子供でも、それが当たり前じゃないといけないよね。