私(母)
息子は開頭手術してもらってから
4年経過した。
先日、4年経過して初めての
定期検診終了。
結果は問題なかった。
よかった。
(術後から目に複視の症状がある。
それは悩むところだけど。)
息子は髄膜腫。
髄膜腫の90%以上は
良性らしいけれど
息子の腫瘍は、
90%の良性の中に入れなかった。
脳の奥底に出来た腫瘍だったから
全部の腫瘍を取り切れなかった。
残腫瘍がある。
4年経過後の定期検診予約の
何日か前のことです。
朝の出勤時、自宅から道路に出たら
前を走る車のナンバーは
私の車と同じナンバーだった。
私の車のナンバーは
息子の誕生日の数字なんだ。
同じナンバーだなぁと思った。
信号で右折したら
また同じナンバーの車が前にいて、
その後ろを走ることになった。
次に
前を走るその同じナンバーの車が右折しようとする時に、
右側から違う車が入りたそうだったから入れてあげることにした。
入ってきた車は、
また私と同じナンバーだ。
あの時、あの角で
3台の車が同じナンバーだった。
少し気味が悪くなった。
後500メートル程で
職場へ到着する時に
前を走る同じナンバーの車は
曲がった。
自宅を出てから初めて
前を走る車のナンバーは
私の車とは違うナンバーになった。
前を走る違うナンバーの車を見て
なぜかほっとした。
なんとなく、いいことか
悪いことが起きるのかなぁ
と小さく思った。
その日の帰り道は
スーパーへ寄るつもりでいた。
貯まったポイントが¥2340分
本日失効するとお知らせメールがあったので、もったいないから
腐らない調味料などを
購入してポイント消費しようと
思って。
スーパーで、お醤油、砂糖、みりんと適当にポイント消費するための調味料をかごに入れた。
会計は¥2340と失効される金額とぴったりだった。
なんでだろう?とびっくりした。
自宅へ戻り、お風呂に入ったり
夕食を終えて。
やっぱり息子の数日後の定期検診のことを、思うでもなく思ってしまった。
ふたりにひとりは癌になると
言われてる。
ひとりの人には
ふたりの親が存在するでしょう。
父親に母親。
その関係性はそれぞれだとしても
必ず存在するでしょう。
癌の子を持って、心配する親は
ひとりの癌患者に対してふたり。
その親にだって、親がいる。
それをとりとめとなく考えていたら
この世界は、癌患者か
それを心配する人しか存在しないってこと?
あの日、同じ車のナンバーとか
ポイント数とか
数字が重なったのは
みんな同じだよと伝えられたのだと思い始めた。
不安を抱えながら
みんな歯を食いしばって
頑張ってるのだと。
強いお酒をちびちびと
ラマヌジャンと飲みたくなった。
私は数字は苦手。
だから、みんな頑張ってる!
にたどり着いた。
(タイトルは
ピーターグリナウェイ監督映画
『数に溺れて』を真似しました。
こちらを書きながら
マシューブラウン監督映画の
『奇蹟がくれた数式』が
頭から離れませんでした。)