
漬物用大根の生産で有名な宮崎県宮崎市田野。
以前は田野町という独立した自治体だったが2005年に宮崎市と合併して
116年の町政に幕を閉じた。
そもそもここを訪れたのは画像にもある大根の苗を植える様子を見に訪れたのだが
知らない道をフラフラ車で進んで行くと偶然にも廃校らしきものを見つけた。

正門には『鹿村野(かむらの)小学校』と書かれてある。
いつもの好奇心で元々グランドであったであろう場所を
腰まで伸びる草を掻き分けつつ中に入ってみた。

今となっては珍しい木造校舎と池。
奥には飼育小屋も見える。
どうも廃墟と化した学校には独特の寂しさがある。
一体、いつ頃から生徒達はいなくなったんだろう…
ちょうど近くで大根の苗を植えていたお母さんに聞いてみた。
「休校ってなっているけど、子供もいないから廃校じゃね。
今、市議会で跡地利用を協議しているらしいよ。
もったいないけどね…子供がおらんとよ(子供がいないのよ)」
ここまで少子化の波は確実に押し寄せて来ている。
気になったので調べてみた。
■田野町立(合併前)鹿村野小学校■ 開校以来九十年の長い歴史を誇った鹿村野小学校が、「農村の過疎化により児童数が減少し、あらゆる面で教育低下を招いている。よりよい環境で学ばせたい」と廃校の陳情が鹿村野地区から田野町に出され、平成七年度から休校となりました。【田野町HP・田野町の歴史より】
休校?だからこのまま建物を壊さずそのままにしてあったのか。
しかし、12年もの間放置してあるので至る所で老朽化が目立つ。
建物はもちろん施錠がしてあるので中には入れない。
正面玄関のガラスにレンズを密着させて中の様子を伺ってみた。

多少、ほこりっぽいが廊下に掲げてある絵や賞状を見ると
ついさっきまで先生や生徒がこの廊下を行き来していたと思う程
当時のままの様子で残っている。

ファインダーを覗きながら
「コラー!!廊下を走るなー!」
と木の廊下をドコドコ走る生徒を注意する校長先生の声が聞こえた気がした。
…つづく