
とある公園のベンチ。
今まで何人の人がこのベンチに座った事だろう。
楽しい話、悲しい話。
小鳥のさえずりやセミの声。
それはベンチだけが知っている。
ちょっと感傷的になりながら座ってみた。
木の影で心地よい風が吹いてくる。
ああ、いい気持ちだ…
今にも寝てしまいそうだ…
最近、こんなにロマンチックになる事もなかったよな…
いつからそんな人間になってしまったのだろう…
などと一人物思いにふけっていると
チクッ!!
イテ、イテテテテ…
腕や背中に激痛が走ったと同時にすさまじいかゆみが全身を襲った。
ひとり公園のベンチでジタバタするのだが
この様子を見た人はきっと理解に苦しむ事だろう…
このベンチはキャラさえ変えさせてくれないのか!?
家に帰って服を脱ぐと胸や背中、そして腕にも無数のポチポチができていた。
それがまたかゆいのなんの…
このかゆさが一週間も続いた。
あのベンチに何がいたのだろう…
それもベンチだけが知っている。