漁港を離れて大堂津の町へやってくるのだが

本能的に駅へ行ってしまうのが「なんちゃって鉄ちゃん」の悲しい性…




 という訳でやって来ました『JR日南線大堂津駅』



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無人駅でどこか懐かしい感じのするかわいい駅舎。

街の風景は変われども駅だけは昔から変わらない気がする。

ここだけ時間が止まっているみたいで妙に落ち着く。



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誰もいない待合室。

誰もいなくても今日も時計は時を刻んでいる。

静かな佇まいの中でカチコチと時計の音だけが響いていた。

 すぐ近くに綺麗な海水浴場があるので

シーズンともなるとここも一変して海水浴客で賑わうのであろう。

それまでしばしの休息といった感じだ。



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この駅は上下あわせても一時間に二本しか列車がやって来ない。

改札口も無人で切符を入れる箱だけしか置いていない。

それでもこの辺の人達にとっては重要な足となる。

もうすぐ列車がやって来るのか人の姿がちらほら見えだした。




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駅のすぐ隣には漁港と海水浴場がある。

中央に見えるのは民宿だが、数年前に来た時よりも綺麗になっていた。

釣り客も多いので繁盛しているのだろう。

ホームも静かで鳥のさえずりだけが聞こえる。

そんな中、遠くから列車のディーゼル音が聞こえてきた。



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日南線を走る列車。

南国らしく黄色い車体にイルカのヘッドマークが施してある。

現在はわからないが、昔はこの辺でもよくイルカが見れたらしい。

 

 一両編成にもかかわらず颯爽と上り列車は大堂津の駅を後にする。




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この踏切りを越えたらすぐに大堂津の漁港が広がってくる。

列車が過ぎ去った後も写真をパシャパシャ撮っていると後から元気のいい声で


「何撮りよっとね?」(訳:何を撮っているの?)


この写真を撮りながら


「線路を撮りよっとよ!」(訳:線路を撮っています!)


すると更に大きな声で


「線路なんか撮らんでおばちゃんを撮りない!ガハハハハ!!」

(訳:線路なんか撮っていないで私を撮りなさい!ウフフフフ…)


シャッターを切った後、苦笑いをしながら後を振り返るのだが誰もいない。

一体、どこから聞こえてきたんだろう…?

それとも幻か…?



 

 
 辺りはまた小鳥のさえずりしか聞こえない。



 短い時間しかいなかったが、いつも訪れる度に"ここに住んでみたい…"そんな誘惑に駆られるどこかノスタルジックの漂う大好きな町、大堂津であった。



 撮影: ニコマートFT-2 UDニッコール20mmf3.5 スーペリアヴィーナス400