
草葉の陰で甲羅干しをするカメ。
近頃、天気がいいので甲羅干しにはもってこいの日よりだ。
警戒心が強いみたいで、写真を撮っている場所から結構離れているのだが
余程こちらが気になるらしい。
ちょっとした音で首がぴくぴく反応している。
あはは。ごめん、ごめん。邪魔したな。
そう思いその場から離れようとした時、
小川の中央に鎮座するドラム缶の上に何かいる…
ん…?
んん~~~!?

一匹のカメがドラム缶の上で気持ち良さそうに甲羅干しをしている。
一体、どうやって上まで上がったのか器用なものだ。
更に岸辺に目を向けると…
お!?
おおおおおおぉ!!!!!!

ここまでくると意地を張っているようにしか見えない。
どうしても細い鋼管の上じゃなきゃだめだったのだろうか?
近くで草刈をしていたおじさんが
「いつもあの上で甲羅干ししてるね」
と言っていたので余程お気に入りの場所であろう。
カメはのろいというイメージがあったが、このカメたちを見てそれは払拭された。
そんなアクロバティックなカメの正体はこいつ…

うちにもいたカメなので名前は知ってる。
その名も
『ミシシッピアカミミガメ』
何かハイカラな名前だが、夜店で売られている『ミドリガメ』の大人版がこのカメ。
元々外来種だったがミドリガメを育てられなくて池や川に放したり
逃げ出したりしてそれが繁殖したのだという。
今や池や川で見る殆どのカメがこのカメだ。
よく見ると、ミドリガメのうちはかわいいが大人になってからの顔つきはというと
すっごく目つきが悪い。
だからと言って無闇に放しちゃいけないと思うが
小さな水槽で飼われるより自然でのんびり暮らす方がカメたちにとって幸せなんだろう。
元をただせばこいつらも遥かアメリカからやって来た外人ならぬ外カメ。
どうりでファンキーな甲羅干しをするわけだ。
慌しい世の中でのんびり甲羅干しをするカメたちから何かを教わったよく晴れた五月晴れの出来事であった。
撮影: ニコマートFT-2 ニッコール100-300mmf5,6 Kodak HD400