大根のおばあちゃんと別れて北郷町の町中までやってきた。


 ちょうど小学生の下校時間に遭遇したらしくたくさんの子供とすれ違う。
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「こんちわ~、こんちわ~」

カメラを持った見ず知らずのおっちゃんにみんなさわやかに挨拶してくれた。

黄色い帽子がなんだか懐かしい。

「はい。こんにちは。」

まるで、校門の前に立つ校長先生になった気分。

悲しい事に街では殆どこういう体験は出来ない。

 ちなみに標識のようにこの先に日南線の踏切があるが

単線で電化はされていなくとも蒸気機関車は走っていない。

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 都会の鉄道と違って1時間に1本くらいしか列車が来ないので

線路をまたぐ通学路もちょっと安心。

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「北郷駅」の構内で見つけた『S』の標識。

「ここにさわやかすすむがいます」の標識か?

残念ながら、発条転轍器(スプリング・ポイント)の意。


線路の傍でうろうろしていると遠くから

「フォーン…」

と列車の警笛の音。

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どんな列車が来るかとわくわくしていたら気動車が一両のそのそとやってきた。

一時間に一両でもここ北郷町民にとっては重要な足。

山沿いと海沿いを交互に走る日南線は車窓から眺める景色も美しい。

今度来る時は列車でゆっくり来たいものだ。



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 気が付けば西の空に陽もだいぶ傾いている。


時間の経過さえ忘れさせる、そんな郷にやって来る春の訪れが待ち遠しい一月下旬の事だった。



 撮影:ニコマートFT-2 ニッコール50mm/f1,4 kodak UC400