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『クールなすすむ』を演じるのに飽きたので

今日からまた『ノーマルすすむ』に戻ります。

あー、やっぱり1日ともたなかった…


 それはさておき、今日は朝からあっちこっちウロウロしていたのに

久しぶりに何事も無く無事に半日が過ぎ去ろうとしていた。

たまにはこんな日があってもいいだろう…

笑い疲れた腹筋も「休ませてくれよ!!」と悲鳴をあげている。

2時が過ぎた頃、財布の中身が2千円しか入っていない事に気付き

近くの銀行にお金をおろしに行った。

 いつに無く駐車場に停まっている車の数が多い。

中も自動支払機の所に人がいっぱいいる。

車も停められないので、ちょっと離れた違う支店に行く事にした。

 そこには同じ敷地内にコンビニがあるので駐車スペースもゆとりがある。

すぐさま自動支払機でお金をおろそうとしたその時、

「ん!?ん~~~~~!!!!!」

紙幣取り出し口の前に大きなブランド物の財布が置いてあるではないか!!

しかもかなりぶ厚い…

たぶん俺の直前にこの機械を使用したであろう人物が忘れたものに違いない。

でも俺が来た時には誰もいなかった。

 すぐに窓口に財布を持って行く

「あのーこれ、あそこに置いてあったんですけどー」

行員に自動支払機の所で置いてあった状況を説明する。

しまいには俺の住所、氏名、電話番号まで聞かれる。

質問にはすべて答えるのだが、聞いている行員の態度がすごく気になる

まるで行員が『太陽に吠えろ!』のヤマさんみたいに見えてきた。

 あれれ?なんかおかしいぞ、俺はいい事をしているはずなのに…
だんだん俺も犯罪者みたいになってきて

言葉にも張りがなくなってきているのに自分でも気付く。

 自動支払機の前で行員に名前や住所をメモにとられなおかつうなだれながら返事をしている不審な男…

後から来たお客さん達は犯罪者を見るような目で俺をじろじろ見ていく。

行員が財布の中身を調べようとした時、ひとりの女性が慌てて銀行に入ってきた。

「すいません!!ここに茶色い財布が落ちていませんでしたか!!!」

行員が「この財布ですか?」と聞くと

「それです!よかった~どこに落ちてました?」

息をきらせながら安堵の表情で訪ねた。

「機械の上にあったのをこの方が届けてくれたんですよ」

と俺を紹介した。

「どうもすみませんでした。ありがとうございます~」

こんな場面は慣れていないのでさっさとその場から立ち去りたいくらい恥ずかしい。

「いえいえ…よかったですね」

容疑者が天使に変わった瞬間だった。

今まで俺の事をジロジロ見ていたお客さん達を睨みかえす。

財布の中も確認してもらい無事財布は女性の手に戻った。

行員からも

「いやー助かりました。ありがとうございました」

と言われるが、メモをとっている時のこの行員の態度は忘れない。

「さっきの名前や住所を書いたメモ紙を下さい」

と言うと

「少々お待ち下さい」とカウンターの奥に引っ込んでいった。

しばらくして紙袋を抱えてきた。

「うちとしても助かりました、これはつまらないものですが…」

つまらないならいらない!と言いたい所だが中を見ると

銀行のロゴが入ったタオルやラップ、ティッシュが入っていた。

それも昨日、ドラッグストアで買ったものばかり…

「ありがとうございます」と礼をして銀行を出るのだが

何か忘れている…

あーお金おろすの忘れたー!!!

行員が外まで見送っているので今さら戻るのもかっこ悪い。

そのままクールに立ち去ってゆく。

さっきの支店に行くのだが相変わらず込んでいた。

5人くらいの列の最後尾に並ぶのだが、前の人がもたもたしていても全然苦にならない、「すすむが大人になった瞬間」でもあった…


                        …というちょっといいハナシ