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車で実家の傍の田んぼ道を走っていると土手に彼岸花が咲いている。

もうそんな時期か…

おもむろに車を停めてデジカメでパシャパシャと撮りまくる。

 昔はあっちこっちで見かけたが、最近田んぼも住宅地に変わってしまい

彼岸花を見る事は少なくなってきた。

 彼岸花は『曼珠沙華』ともいわれ、

花が「先ず咲く」(マンズサク)ことからこの名で呼ばれ(ホントかよ!)

また、仏教用語の「天井の花」「赤い花」という意味で曼珠沙華と呼ばれるようになった。


…らしい

 さぁて花もいっぱい撮ったし帰るとするか…

車に乗って家路を急ぐ。

 しばらく運転していると車の中がどうも

unkoくさい…

「え!?俺??」

こんなバカだがそこまではモウロクしていない。

くんくんしているとどうやら足元から臭ってくる。

信号で停まっている間に靴の裏を見てみると…

「なんじゃこり!!!!」(松田優作風に)

猫か犬のunkoであろう物体が靴の裏と車のマットに

べっとりとついているではないか!

どうやらさっき彼岸花を撮っている時に踏んでしまったみたいだ。

すぐさま近くの公園に車を停めてゴシゴシと拭きだす。

この前、ガソリンスタンドでもらったティッシュがこんな所で役に立つとは…


「ふっ、俺もなんて運に恵まれているんだ…」

と、その時俺の車の横にガラス屋さんのトラックが停まった。

「おろ!?すすむ君やがねーこらまた珍しい人に会ったもんじゃ!どんげね?」
(全訳:あれ?すすむ君じゃないですか、これはまた珍しい人に会いました。元気でしたか?)

 俺を見て『滅びゆく絶滅危惧種の動物』を発見したかの如く

言ってくるこの男性、実家の傍のガラス屋さんのご主人で、

俺が小さい時からよく知っている。


(うわっちゃ~~よりによってこんな時に会うとは…)

手にはunkoのついたティッシュをいっぱい持ったまま

「こんにちはーお久しぶりです」引きつった笑顔で返す。

「こんげなとこで、何しよっとね?」
(全訳:こんな所で何をしているんですか?)

の問いにまさか


「いやーunko拭いていました。エヘへッ!」

とも言えず

「いやーちょっと…」言葉を濁らせる。

しかし、ガラス屋のご主人の所まで絶対匂っているはずだ。

手にはティシュ、アンドunkoの香り…

(いかん!俺がやったと誤解される!!)

unkoくさい俺をジロジロと見た後

「お母さんによろしく言っちょってよ!」
(全訳:お母様によろしくお伝えください)

とそそくさその場から立ち去っていった。

 あ~ぁ、俺のと思われただろうな…

そんな俺の気持ちとは裏腹に9月のそよ風に心地よくなびく彼岸花であった…


※なぜかunkoとダイレクトに書いたら更新できませんでした。