

タクラマカン砂漠の砂である。
先月、前の職場で一緒に働いていた仕事仲間から
我が家に遊びに来たときに中国旅行のお土産として
もらったものだ。
えらく安上がりな土産だが妄想好きの俺としては
訳のわからん土産よりこういった現地の空気を肌で直接感じる物が一番いい。
この彼、休暇の度にかばん一つで世界中を旅している
筋金入りのバックパッカーだ。仕事をしている時も
今時珍しい熱血青年で、大好きな人物でもある。
今回は、シルクロードの旅に行ったらしい。
タクラマカン砂漠は中国最大の砂漠で
「タクラマカン」とは現地のウィグル語で「入ったら出られない」の
意らしい。まさにきれいなお姉さんのいるラウンジの如し。
(「お客様、そろそろお時間ですが…」と店員に言われたら
「タクラマカ~ン!!」と叫ばなければいけないのだろうか?)
それほど広大で過酷な環境なのであろう。
この小瓶に入った砂を見つめる度に
昔、中国の長安からイタリアのローマまで絹を運ぶラクダの
行列を連想する。一度は行ってみたい場所だ。
しかし、高校野球で敗れたチームの選手が出場記念にと
甲子園の土を集めるかの如く、彼もタクラマカン砂漠で
小瓶を並べてせっせと砂を入れていったのかな…?
などと余計な想像もしたりする。
そんな事もよそに目をキラキラさせながら旅行したときの様子を
一生懸命語ってくれたそんな彼がうらやましく思えたりする。
今もこのブログを打っているパソコンの横にこの小瓶はある。
ひとりぼんやりしている時など小瓶を手にいろいろ妄想したりする。
人よりずば抜けた想像力を何の役にも立てられない
蒸し暑い夏の夜だった…