昨日、GPFの予想を立てましたが、結果はどう考えても選手の調子以外にも、ジャッジの傾向に左右されるのは間違いないところで、周知の事実なわけで。
たとえば、浅田選手がトリプルアクセルを2回綺麗に着氷したとしても、キムヨナ選手がダブルアクセルでちょこっと着氷が乱れたとしても、浅田選手が負ける可能性は非常に高いわけです。
浅田選手が素晴らしい演技を見せて、会場が沸きに湧いたとしても。
どれほど浅田選手の運動量が激しく、キムヨナ選手の運動量が少なかったとしても。
どれほど浅田選手のステップが激しくて細かく、キムヨナ選手のステップがディープエッジ系の大きなゆっくりとしたステップであっても。
おそらく、まず間違いなくSPではキムヨナ選手が上に来るでしょう。
全ては、回転不足という採点システムのせいです。
浅田選手はトリプルートリプルで回転不足を取られやすい(トリプルループジャンプ自体、3Tよりも回転不足になりやすい難度が高いジャンプ)ので、SPでは3F-3Loが危ないのです。
FPのプログラム自体は、浅田選手が上に来るかも?
でも、おそらく単独ではない3Aをやるとしたら回転不足の危険性が高いです。
そのせいで、点数が伸びずにSPとFPの合計ではキムヨナ選手に負ける気がするんですよね・・・・;;
裏のことは分からないし、キムヨナ選手のコーチや韓国がどれほどISUのジャッジに力を持ってるか知りませんが(ステップアウトした2Aに加点が付くくらいの力は持っていた時があります)、キムヨナ選手は新採点システムに対応した一番の選手と言えるのも間違いないです。
今の採点システムは「難度よりも、正確かどうか」だけを見ますので、出来る技の質のみを高めて来るキムヨナ選手は強いのです。
彼女のSPは確かに素晴らしいです。迫力があり、スピードがあり、技が完璧に近いほどの安定感があり、何より回転不足が殆どなさそう。(ってか、無いらしい。プロトコルで回転不足を取られたことがないですね。)
シットスピンはあまり深くないけれども、スピンのスピードもあるしポジションも多彩。スパイラルはポジションが少なくて、柔軟性もあまり無い、一見それほど美しくは無いですが、チェンジエッジの滑らかさは確かに凄いです。
ことSPに関してだけなら、キムヨナ選手は浅田真央選手と均衡していると言えるんじゃないかと、私個人は思います。
が!
FPは別です。演技構成の時点で、比べ物になりません。
曲調がゆっくりしているせいもありますが、浅田選手と比べたら運動量が凄く少ないプログラムですね。
彼女のスタミナの無さをカバーし、点を稼げるプログラムにしてあるので凄く効率的と言えます。
が、おそらくPCSは浅田選手の方が上回るかと思われます。
以前にも書いた通り、キムヨナ選手はGOE(技の質の点数・・・技に付く加点幅。平たく言うと技術点)で稼ぐ選手であり、浅田選手はPCS(演技構成点・・・曲の解釈や振り付けも含まれるので平たく言うと芸術点)で稼ぐ選手なのです。
あの詰め込み難プログラムをこなすからには、PCSが伸びるに決まっていますので。
ただし、観客の方たちはSPは勿論、FPでの浅田選手の3Aや3-3が見事に決まったとしても、どれほど演技の内容が素晴らしく、印象が良くても楽観してはいけません。
回転不足というジャッジが待ち受けているからです。
・・・・・まあ、GPFと世界選手権は違うだろうと思われますので、そこは安心しても良いんじゃないかな。