今は、9KHz(キロヘルツ)間隔。
いわゆる「9の倍数」で並べられている、(日本の)AM(中波)ラジオ局の周波数ですが。

この並びになったのは、実は今日!

『1978年11月23日午前9時01分』(日本時間)

それも、日本だけでなく、
アジア全域と、オセアニア全域。

それまでは、10KHz間隔。
全部の放送局の周波数が「0」で終わる数字だったのです。

それを、使える周波数を少しでも増やす為に、間隔を詰める作業が、国際的に行われたのです。

当時、日本だけでなく、アジア各地で同じ周波数で混信し合う事態が(今以上に)多発していて、
それを軽減する対策は、周波数帯を南北アメリカの様に拡大するか、間隔詰めるかの、どちらかでした。

当時は、漁船や灯台などの海上無線に近隣の周波数が使われていたので、
これ以上の周波数帯拡大は、アジアでは無理でした。

そこで、「膝送りお願いします!」に至った訳です。


以前の記事に書いた、「AMラジオをFMに移動」する「最終手段」は、この救いの手によって回避され、
この後、新たな民放FM局に周波数を開放する事が出来たので、AM・FM共に、関係する「大移動」だったのです!

(※但し二十一世紀に入ってから、混信に加えて「防災対策」や「都市型難聴」の為に、
結局アナログテレビの空きバンドを使う『ワイドFM』で、AM局のFM放送が始まったのですが。(^_^;) )

アジア・オセアニアのエリア内一斉に、全く同じ時刻に周波数変更するものですから、

その為に、日本全国のAMラジオ局が、
・・・技術部門やら、営業やら広報やら、もちろん放送制作する側まで。
それはそれは、てんてこ舞いだったそうです(;´Д`)(・。・;(;´∀`)

運良く10の倍数かつ9の倍数だった局(※)も、中継局だけは周波数が変わる為に、やはり放送や広告などで対応に追われていた様です。
(※:STVラジオ1440kHz、東北放送ラジオ1260kHz、中国放送ラジオ1350kHzなど、いずれも本局は変更ありませんてした。)

そんな当日の放送が、どんな雰囲気だったかは、某動画サイトに色々上がっていますので。
「1978年11月23日  周波数一斉変更」で検索してみて下さい。

例えば、こちらはHBCラジオ各放送局の周波数変更の様子を、まとめた音声です。
↓↓↓(リンク切れ・アクセスブロックの際にはご容赦ください)↓↓↓
https://youtu.be/Z6QwERIHwDY

当時は、札幌・函館・旭川・帯広・釧路・北見・室蘭・・・と別々に送信していた時代でして、HBCのアナウンサー(主に男性は転勤で、女性は現地採用?)も、各局にいた頃です。

・・・それにしても。

あれから今日で40年かぁ。

当時は、ませた小学生だったなぁ(遠い目)

あの頃、同じく周波数変更の対応に、
おそらく民放以上の膨大な対応に追われていたNHKが、
キャンペーンジングルを流していたのですが。

あの歌。

♪いちいちに〜さ〜〜ん♪しんだいやるぅ〜〜〜っ!♪ 
(♪1123〜新ダイヤル〜♪)

って、覚えているお方。いらっしゃるでしょうか・・・

NHKだけのキャンペーンジングルでしたが、テレビでも流れていて、強烈に覚えている歌なんです。

どこかに上がっていないかなぁ・・・

放送センターの倉庫に、保存されていたら、アーカイブスで聴いてみたいのですが。。。

ジングルや番宣の類いは、保存されていないのだろうか・・・