tPAとは | チャラチャラ看護師(≧∇≦)〜スキルアップを目指す

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どうもこんにちは(*^o^*)
突然ブログに興味をもったので頑張って更新していきたいと思います(^∇^)よろしくです!

ではtPAについて説明しますね。

アルテプラーゼ静注療法とも言います。抗血栓薬剤の一般名ですね。商品名は、アクチバシンといいます。

ではでは再度説明に!

まず、身体の中にはもともとプラスミンという酵素があります。
そのプラスミンは前駆体であるプラスミノゲンから作られ、血栓を溶かす作用があります。
t-PA(tissue-plasminogen activator:組織プラスミノゲン活性化因子)は、プラスミノゲンの作用を増強することで血栓を強力に溶かす酵素です。
これまでの血栓溶解薬は投与しても、血栓を溶かす力は十分ではなく、血栓を溶かそうとしてたくさんの量を使うと全身で出血を起こしやすくなり、なかなかうまく治療ができませんでした。
そこで登場したのが遺伝子組み換えにより作ったt-PA製剤です。t-PAは血栓自体に作用して血栓を溶かすため、血栓溶解療法に適した薬です。

どうです?なんとなくイメージつきました?

なんとシリンジ50mlで30万円近くするはずです。おー、こわ。

しかし、この薬の使用には注意事項がたくさんあります。

まず、発症から 4.5 時間以内に治療可能な脳梗塞(正確には虚血性脳血管障害患者)に対して行うこと。

発症後 4.5 時間以内であっても、治療開始が早いほど良好な結果が期待できます。
このため、 患者が来院した後、少しでも早く(遅くとも 1 時間以内に)アルテプラーゼ静注療法を始 めることが望ましいとされています。

また、発見時刻は発症時刻ではない。
発症時刻が不明な時は、最終未発症時刻をもって発症時刻 とする

だから例えば昼寝を14時にして、頭の中で17時に脳梗塞が起こったとして、18時に起きたとします。

すると、発症は17時ですが、証明できないため、最終未発症時刻は14時となり、4.5時間以内にtPA療法の治療開始することは、絶望的になります。
あくまで最終未発症時刻が肝心なのです!
だから救急隊さんは確実にその情報を得て搬送連絡をするようにしないといくなませんね。

すべてが満たされていなくてはならない項目(必須事項)
・発症時刻がはっきりしていること(発見時刻ではない)
・治療の開始が発症後 4.5時間以内であること
・症状の急速な改善が無いこと
・軽症(失調、感覚障害、構音障害、軽度の麻痺のみを呈する)ではないこと
ガイドラインに記載があります。
急速な改善例、軽症例では、 t-PAの投与に伴うリスクを効果が上回るかどうか、十分に考慮する必要があります。

t-PAの投与方法も記載しときます

 t-PAは体重で換算し投与する総量を計算します。

だから服も脱いで、オムツの重さも差し引いてとか、正確に体重を測らないといけません。

総量が決定したら、静脈注射により最初に総量の10%を急速投与し、残りを約1時間かけて投与します。
投与開始より1時間は15分毎にバイタルサイン測定し(特に血圧)、神経学的所見(意識レベル、MMT)も観察していきます。

投与開始後24時間は出血の危険性が高いので、厳重に経過観察を行います。

うちでは必ずICUに入室。

また、36時間は患者さんの状態をよく観察できる病棟で経過観察を継続します。
なんとなーく分かりました?
本当は血圧管理など、もっともっと細かな注意点がありますが今回はこの辺りで!












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