1 同一校3年の継続が・・

 

 2月26日の朝一番に私は校長室のドアを叩きました。今の学校に残れるかどうか校長に確かめるためにです。前日に臨採の方から「同一校3年を超えた臨採の方には次の学校が知らされたので、組合の先生に、3年を超えない臨採の方にはいつ知らされるのか、聞いてみた方がいいですよ」と言われました。私の勤務する特別支援学校では、同一校勤務3年が職場の中に周知されています。

 私は何としても同じ学校で3年目の継続雇用を勝ち取りたかったのです。昨年の今頃、校長から「60歳を過ぎていたら同一校勤務はできません」と雇い止めの宣告を受けていました。しかし某組合の交渉の中では、60歳を超えた臨採の同一校勤務については認めるということになっていました。そこで、そのことを県教委から校長に連絡してもらい、春休みに入って校長室に呼ばれ、昨年度は2年目同一校勤務がやっと認められました。

 

2 雇用の通知が遅くて

 

 更に昨年度は、雇用についての問題点がもう一つありました。それは、同一校3年を超えた臨採の方には、2月中に次の勤務校を知らせていましたが、私のように同一校3年を超えない臨時採用の方の雇用については、同じ学校に残れるかどうかについての返答が遅れていました。4月からの雇用について先に教えてもらっていた方と、そうでない臨採の方がいて、遅れて知らされた方はずっと次の学校が知らされるまで不安でした。

 

 今年、某組合の交渉が2月7日にあり、その中で「A校では同一校3年にならない臨時教員と、3年を超えた臨時教員に対して、次の学校が決まったことを話す時期にずれがある。他でもそのようなことはありますか?」と問いました。「そのようなことがないようにします」と県教委は答えました。翌日私は校長室に呼ばれ、「臨時採用の方の次の雇用については、2月中にお知らせします」と言われました。校長のほうからそのような話があることは、今まで一度もなかったので、それは前日の交渉のおかげと考えられました。

 

3 3年、更に4年を・・

 

 そのような経過の中、2月26日に私が校長室のドアを叩き、そこで言われたことは次のような内容でした。「A校で同一校3年未満の方は全員残れます。B先生は毎年仕事のことでは心配されて校長室に何回もいらっしゃることは知っています。今回のことについて、どのようにみなさんにお伝えしたら良いかわからないので、B先生からみなさんに伝えていただけますか?」でした。私は校長室を出ると、雇用のことを心配している同一校3年未満の臨時採用の先生方に知らせに行きました。「ホッとしました。ありがとうございました」という声が聞かれました。今年、私が同一校継続3年目を勝ち取れたことは、組合での交渉を持ち、細かく詰めていった成果であったと思います。ぜひ来年度、同一校勤務4年目をこの学校で勝ち取っていきたいと思いました。

 

 

臨時採用教員B (特別支援学校勤務)

 

 

*さくら草通信より、一部を掲載しています。会員になってくださった皆様には、臨時採用教員の声やニュース等が掲載された会報をお送りいたします。