数年ぶりのブログなのでソフトなマンガ読書録から再開。おざわゆきさんの凍りの掌。
満州に学徒出兵したのち、シベリアに抑留されたお父様の話をマンガにしたもの。
北朝鮮や中国や韓国との関係が一昔前よりも確実に明確な対立構造とし日本人の目の前に現れるようになっている。
ブログをさぼっているうちに慰安婦ねつ造報道があきらかになり、尖閣諸島が国有化され、中国が南シナ海に人工島を作って軍事基地化し、北朝鮮はミサイルや核爆弾の実験を繰り返している。
冷戦が終わってアメリカの中東での作戦もうやむやになり、世界は安定するのかと思いきや、まったくそうなっていないことがわかる。
中国、北朝鮮、ロシアなどの共産主義国は、「共産主義」という「理想」をひろげようとしているのではなく、他国の富を力で奪取せんとする「軍事国家」となっているようだ。
さて、その中で、朝日新聞やTBSなどが日本よりも上記の軍事国家のプロパガンダに使われているということが明白になっている。
どうしてそうなったのか?そのような疑問に遠回しな示唆を与えてくれるのがこのような戦後の混乱を扱った書物である。
このマンガではシベリアで強制労働させられた日本人がロシアで思想教育をされ、日本に帰ってからそのうちの何人かが共産主義の側に「日本にいながら」取り込まれていった様子が描かれている。
新聞は正しい、テレビのコメントはもっともだ、民主主義の選挙で選ばれた政党は正しいことをしてくれる、そういう概念が、この数年ですっかり崩れてしまった今、何を信じればいいのだろうか。